地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

木曽路歩き鉄 (4) 313系1300番台

2017-07-27 01:00:00 | JR発足後の車両


 かつて木曽谷を走る鈍行列車といえば、旧客はさておき80系や165系など急行型電車の余剰車と相場が決まっており、これに加えてJREから車両使用料相殺用として115系が細々と中津川まで乗り入れていたものです。個人的には、80系だった昔は、せいぜい幼稚園~小学生につき知る由もありませんが、165系は乗りました。敢えて18きっぷシーズンは外し、学割の普通切符でガラ空きな列車に揺られたものですが、165系のボックスシートから眺めた落葉松の黄葉が異様に綺麗だったのを思い出します……。
 というわけで、165系の鈍行がひところの313系の大増備によって呆気なく置き換えられてしまった時には残念に思ったものですが、冷静に考えてもみれば、平日の日中であればとにかくガラ空きでしたので、そんな列車が313系の2連となったのはやむを得ないことでしょう。



 当初、木曽谷で運用されていたのはボックスシートの3000番台であったはずですが、ここ数年は1300番台が運用されています。転クロ装備の優雅な車両ということで、最近奈良井や妻籠といった古い宿場に殺到するようになった西洋人・台湾人観光客にとっても大いなるサービスとなっていると言えます (西洋人にはあの転クロはかなり狭そうですが。なお、奈良井と南木曽では10人以上が大きなトラベルケースやザックを片手に下車して、同じ数だけ乗ってくることが当たり前となって来ました)。
 今回、妻籠・馬籠を歩くために、塩尻から南木曽まで普通列車に乗ったところ、今のところ313系の最終増備車 (武豊線電化用) であるB524編成=クモハ313-1332+クハ312-1332が充当されていました。最新バリアフリートイレ&バリバリの英語自動放送装備となっているのは、165系の頃と比べてまさに隔世の感があるというものです。