今年の1月に神奈中で組織改編があり、各地の神奈交バスは「神奈中東・西」にまとめられた結果、ひところ目を惹いた大胆な神奈交バス塗装も過去帳入りすることになりましたが、それは同時に神奈交バス発足とともに導入された車両の廃車期限とも重なり、例えば藤沢神奈交所属のFK001・FK002も車齢15年に満たずして最近廃車になったとか……。小田急江ノ島賎民として眼にする機会も多かったこの車両の廃車は、老朽化する前に廃車となる神奈中の車両の常とはいえ、本当に残念です。バスコレ化を激しく希望します……(T_T)。
いっぽう、そんな神奈中の牙城エリアから山一つ越した足柄平野を地盤とする富士急湘南バスでは、はるかにボロい (といっても1995年製ですが) 二段窓のエアロスターMが未だに現役です♪
三菱ふそう製はあまり走っていない富士急バス各社にあって、このエアロスターMは90年代半ばにまとめて就役したそうですが、三菱製はそれっきりになっているようですので、何らかの値引きセールスの類があったのかも知れません。ともあれ、渋沢から延々とトンネルやら鉄橋やらカーブやらを通過して、ぽっかりと富士山も見える明るい場所に出て来ると、モロに昭和で時間が止まったかのような狭苦しい新松田駅前広場に富士急と箱根登山のバスが入り乱れ、その中には二段窓のエアロスターMも混ざっている……という光景は最高にコーフンします (*^^*)。
もっとも、富士急湘南バスがそうたくさんエアロスターMを所有しているわけではなく (確か3~4台?)、しかも運用範囲も広いため (登山者を乗せて人煙稀な山奥に入る西丹沢線あり、小田原駅まで平野部をトコトコ走ることもあり、社員通勤輸送の貸切に入ることもあり……)、新松田駅前で粘っていてもおいそれと簡単に姿を現すわけではありません。それでも、最も当たる確率が高いのは、出入りが最も頻繁な朝6時~8時台ということになりましょうか。私も先日、久しぶりに西丹沢まで乗った際、7:15の発車の前にしばらく駅前広場で粘り、2台を激写することが出来ました (^^)。もっとも、朝早い曇りということで光量が少なく、レタッチで明るく見せるのに苦労したのはトホホですが……。
ともあれ最近の富士急湘南バスでは、新車の匂いがプンプンするノンステの日野ブルーリボンやエルガミオといったジェイ・バス勢力も増え始めている中、いつまでも二段窓のエアロスターMには頑張って頂きたいものです……。