地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

どっこい健在・江ノ電304F

2005-05-17 20:37:00 | 地方民鉄 (東海道)


 先日の「ホリデー快速鎌倉号」撮影の帰りは、釣掛式電車を味わうべく藤沢まで江ノ電で帰ることにしました。しかし、鎌倉で改札をくぐると……何と、かねてから重度の不具合が噂されていて、特に前回訪れた際には極楽寺車庫の奥から姿を現さなかった「チョコ電」304Fが目の前に! 当初の予定では、釣掛1000系が来るまで待っているつもりだったのですが、今ここで304Fに乗らないと二度と乗れずに後悔するかも知れないと思いまして、そのまま飛び乗ってしまいました (^^)。艶やかなチョコレート色、そしてカルダン駆動化済の軽やかな走り心地……どこをとってもまだまだ走れそうな雰囲気ですが、窓枠などが潮風に当てられて大分痛んでいる雰囲気もありますし、台枠もなおさら……と考えますと、むしろ戦前から散々手を加えられて走ってきたこと自体が一つの奇跡なんだな~と思えてきました (^^;)。
 そして、これは是非1枚撮っておかないと……と思いまして、鵠沼で途中下車 (切符は前途無効です ^^;)。夕方になって急にどんよりと曇り始めて、露出を稼げないのでは?とヒヤヒヤしましたが、何とかうまい具合に勇姿を記録することが出来ました (^_^)。



 今回はもう一つおまけで、NH○大○ドラマ「義経」に便乗したラッピング電車「義経号」の画像を……(^^;)。地味な電車が好きな私の趣向から申しまして、ハデハデなラッピング電車を扱うことは普段まずないのですが (^^;)、この電車だけは特別。何故なら現在のところ、1000系の他の車両と比べて、この1151号の鎌倉寄りの電動台車が素晴らしい唸り具合だからです (少なくとも、そんな気がします)。もちろん、東武5050系や名鉄6650系のような豪華サウンドというわけには行きませんが、重低音からブォォォ~と唸り出すのは、これまでの江ノ電1000系ではほとんど記憶にないくらい良い音です (^o^)。江ノ電沿線にお出かけの方は是非お試しあれ。

 そういえば、江ノ電は小田急の子会社ということで、小田急ネタ衝撃スクープ! (^^;)
 2008年からロマンスカーが千代田線に乗り入れるようです。詳しくは小田急HPで。

祝・南海貴志川線存続事業主体決定!

2005-05-15 22:58:47 | 懐かし画像


 かねてから存廃をめぐって揺れていた南海貴志川線、ついに存続へ向けて大きく動き出したようです。何と、岡山電気軌道が事業を継承し、新会社を設立するとか……! 
 詳しくは岡山電気軌道のHPをご覧頂くとして、ローカル私鉄ファンにとっては嬉しい話題ですね~、これは (^^)。
 特に私は、中学・高校時代、古豪・1201形に会いたいというわけで、本当になけなしの金をはたいて貴志川線を訪れたことがありますので、なおさら感慨深いです。大学に入ってからは撮り鉄趣味から離れてしまい、以来まだ再訪していないのですが、出来るだけ早いうちに元ズームカーの活躍を見たいなぁと思っていましたので、こうなれば出来るだけ早めに南海時代から新会社への過渡期を記録しに行きたいものです (^^)。

 ↑の画像は、中学時代に撮ったネガをスキャンしたものです。いかんせん当時はフルマニュアルのコンパクトカメラ (いちおうAEは付いていましたが壊れてました -_-) しか持っておらず、撮影技術的にダメダメで (^^;)、さらに品質が悪い昔のネガということで経年劣化も激しいため、全然ショボい画像なのが恐縮ですが、まあおめでたい話題ということでご容赦を (^^;)。

これぞ横須賀線……ホリ快鎌倉号115系の活躍 (2)

2005-05-15 12:21:48 | 国鉄型車両


 ホリデー快速鎌倉号は、時刻表を見ると一応鎌倉行になっていますが、鎌倉は側線があるだけで折返線がなく、頻繁な運転間隔を縫うようにして上下本線を塞いで折返をするのは至難のワザですので、午前・午後ともに逗子まで回送するようになっています。そして、逗子では東急車輌への出入りにも使われる山側の側線に入って約30~40分ほど停まりますので、この間は3番線が横須賀線の営業列車で塞がれていさえしなければ充実した撮影を楽しむことが出来ます。特に、明るい曇りで逆光云々に悩む必要がない日でしたら……。
 それを目当てに曇りの予報を信じて訪れたのに、上り大宮行が回送されてきて折り返す際には、あろうことかドピーカン (T_T)。まあ逆光なら逆光でドラマチックに撮れますけど、あとあとのレタッチも大変です (^^;)。
 逗子駅では側面の方向幕を「回送」から「ホリ快鎌倉号・大宮」へと回すのですが、その間には「信濃大町」「白馬」「南小谷」……といった駅名が現れます。トンビがのんびりと飛び交う温暖な海沿いの逗子駅で、北アルプスの麓の寒冷な土地を思い出しますと、「日本の自然は変化に富んでるなぁ……山スカ115系の運用範囲も広いなぁ……」という感慨が湧いてきます (笑)。

 

 そして午後4時過ぎ、帰りの観光客でごった返す鎌倉駅に115系が入線しました。西日を受けて、う~ん渋い (^^)。ただ、客の入りは小山区115系が走っていた頃ほどでもないような。最後尾の車両は1ボックスに1人なんていう状況でした (@o@ そんなに空いているなら乗りたい!)。まあ北鎌倉や横浜でも客を拾うのでしょうけど……。そこで少々考えてみたら、武蔵野線経由・大宮止まりのこの列車を使うよりも、湘南新宿ラインを使う方が圧倒的に大宮までの所要時間が短く、特に大宮以北の人にとってはわざわざこの列車を使う意義が薄れている……のではないかと思われます。一番のお得意様は立川周辺~武蔵野線沿線住民といったところでしょうか。
 
 それにしても、午前と午後この列車を撮影して最高に意外だったのは、これだけ貴重な列車であるにもかかわらず、他に誰もカメラを向けていないことです。もし今後廃止or車種変更が決まったら、例によって怒濤の如く「イベント鉄」「葬式鉄」が殺到するのでしょうが……(-_-;)。乗って撮るなら今のうちが華だと思います (^^)。

これぞ横須賀線……ホリ快鎌倉号115系の活躍

2005-05-14 22:38:18 | 国鉄型車両


 いつもお楽しみ頂いている皆様、更新の間が開いてしまい申し訳ありません。m(_ _)m
 ここ数日多忙で (もとからですが)、連日飲み会もありましたので……(^^;

 そんな日頃のストレスを解消するには、勿論撮り鉄をしてシャッターを切るのが良いのですが (^^;)、今日は寝坊したし天気も悪い……そんな日は近場でレアな列車を撮るに限ります (笑)。
 そこで今日は、鎌倉観光シーズンの土曜・休日に運転される「ホリデー快速鎌倉号」を撮りに行ってきました。
 この列車、新鶴見~府中本町間は武蔵野貨物線を経由することで有名ですが (まだ乗ったことない……^^;)、個人的趣味からみますと、豊田区の115系が充当されるというわけで、今や横須賀線を走る唯一の国鉄型スカ色車両であることが何よりも重要です。個人的に横須賀線は生まれたときから縁が深く、横須賀線=スカ色113系という固定観念が強いもので……。そんな横須賀線もすっかり217やE231の天下となってしまい、元祖スカ色は最早昔の語り草……(T_T)。しかし、この列車の担当が小山区から豊田区に代わって以来、たまにこの列車を見かけては「やっぱ横須賀線はこの色、この形 (=国鉄近郊型) でしょう……。ベストなのは幕張の113系を引っ張ってくることながら、中央線の山スカも良いねぇ~!」という感慨を抱く機会が増えました。
 それにもかかわらず、考えてみればまだ撮っていない!というありがちな事実を思い出しました (^^;)。今のうちに撮っておかないと豊田の115系だって何時消滅するか分かりませんし、突然この臨時列車が廃止されたり別の車両による運用に変更される可能性もありますので……思い立ったが吉日。逗子~新鶴見 (確か) 間の昼寝回送の分も含めて計2往復を激写したというわけです (^^)。



 午前中の撮影地として選んだのは北鎌倉。取りあえず、ダイヤが乱れたりしない限り、ここですと鎌倉行と昼寝回送のどちらも対向列車によってかぶられることはないようです (^^)。
 そして、北鎌倉駅周辺は緑に囲まれた静かな一帯ということで (観光客は騒々しいですが)、山スカとの相性もバッチリです。まるで中央線のどこかと言ってもおかしくないような……(^^;)。
 そんなわけで、こんな心に沁みる光景を眺め、かつ激写しながら、横須賀線の113系現役時代をきちんと記録しなかった自分を責めました (-_-)。なにせ、撮り鉄趣味から遠ざかっていた頃に全滅してしまいましたので……。

重化学工業地帯の貨物 (1) 浮島をゆく

2005-05-10 21:37:00 | 貨物列車 (神奈臨)


 鉄道写真一般といえば、緑の山野や海辺をはじめ、まさに花鳥風月を愛でるセンスを生かすのが王道中の王道。また、生活や産業が鼓動する都市の景観と合わせるのもグッドでしょう。そういう意味で、鉄道写真をうまく撮れる人は風景写真や街角スナップ写真一般にもセンスを発揮でき、逆に風景写真やスナップ写真を撮る人もちょっと動体視力を鍛えれば鉄道写真をうまく撮れる……ような気がします。
 しかし、そんな風景的鉄道写真からみて、まさに極限にあるような世界が、ひたすら無機質で異臭すら漂う重化学工業地帯をゆく鉄道でしょうか。特に臨海鉄道の末端などは、快適な雰囲気とは完全に対極の (フツーなら絶対に長居したくない) 世界に、一日せいぜい2~3回しか入線せず、それを撮るためにはヒサンな空気に耐えて難行苦行しなければならない (@o@) となれば、自ずと撮り鉄の数も限られてきます。でも、一旦その世界のディープさにはまり出すとさあ大変。他に滅多に撮り鉄を見かけない分、自分でこの引込線チックな無機質ワールドを開拓し尽くしそうという気分になるから不思議です。
 それに、こういうところを走る貨物列車は車扱が多く、すっかりコンテナが主流になった中、かつての貨物黄金時代を想像するのも楽しいものです。
 というわけで、今日も無機質な工業地帯の真っ直中にある、日本の鉄道網の末端の末端ともいうべき線路の上を、貨物列車がのんびりと、しかし力強く行き交っています。
 ↑は、川崎駅から浮島行きバスに乗って終点近くまで行くと見られる光景です。