地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

万博を囲む鉄道 (5) 意外とシブい名鉄豊田線

2005-05-09 21:02:11 | 都市民鉄 (近畿以西)


 これまで、4月の出張鉄 (^^;) の成果として名鉄瀬戸線、そして愛知環状鉄道といった万博周辺の最新鉄事情をアップしてきましたが、もう一つ忘れてはいけないのがここ、名鉄豊田線です。実際この路線は、黒笹駅からのシャトルバスを使えば、ゆったりと万博会場に移動できるという点で、万博輸送の超穴場的路線でもあります (他に、尾張瀬戸駅からのシャトルバスも利用客が少なそうで超穴場的な雰囲気が……)。
 そして名鉄豊田線は、1970年代半ばに地下鉄鶴舞線ともども開通した当初からの電車 (名鉄100系&名古屋市交3000系) が未だに最大勢力を誇り、今となってはシブ味が増したモーター音をうならせながら丘陵地帯を快走しています。また、途中駅は無人化されているところが多く、車掌が常に車内を巡回しながら、居合わせた各車両に設けられたドア開閉器を操作するのも独特の光景ですが、運転士に発車の合図を送る際に「チンチン」と大袈裟な音が車内に響き渡るあたりも、イマイチ田舎電車みたいで好ましい瞬間ですね (^^;;

 名鉄100系は一見すると6000系のロングシート・20mバージョンという感じでそれほど面白みがないのですが (^^;)、正面窓下の社紋をはじめとしたエッチング模様などは、当時最新のセンスだったはずが、いま見ると何だか如何にも「昭和の名残」という雰囲気が漂っているように感じられます (^^)。一部はVVVF化されているような音がする……のは気のせいでしょうか。



 なお、個人的に名鉄豊田線を利用する際、一番「当たり」だと感じるのがこちら、名古屋市交鶴舞線3000系です。東急8000シリーズに近い雰囲気 (窓は違いますけど ^^;) の20mステンレス切り妻車体と前パンの組み合わせが何とも素晴らしい!! (^o^) そしてダイナミックな走りっぷりも、車内の雰囲気も、如何にも1970年代の電車という雰囲気が炸裂しています!! 今のところはこの電車が鶴舞・豊田線の最大勢力ですが、如何せん一番古い車両は車齢30年ほど (?) ですので、そろそろ暗雲がたれ込め始めるのでは……と懸念しています。今後は、豊田線沿線に出張する機会ごとに、こまめにこの電車を記録しておこうかと思っているところです。

相鉄5050系・奇跡の復活中!

2005-05-08 20:43:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 先日、廃車前提の休車状態から奇跡の復活をとげた相鉄5050系の話題を取り上げましたが、ここ数日も昼間の運用にきっちり精を出して最後の活躍をしているようです。
 そして私も、天気は余りよろしくなかったですが、昨日うまい具合に編成写真を撮ることが出来ました (^^)。↓にも記した通り、昨日は流山電鉄に行ったのですが、午前中最寄りの相鉄駅で横浜行きの電車に乗ろうとした矢先、海老名行きとしてやって来たのが何と5050系……!! そこで、急遽予定を変更しまして、二俣川から各停に乗り換えて天王町へ。横浜行きの電車が勾配を登ってくる撮影名所 (?) にて、海老名から折り返して来るところを待ち構えました。最近の相鉄は引退間際の電車が走っているととかくカメラを持った「鉄」の姿が目立ちますが、このときはまだ小雨模様で、他に撮り鉄はゼロ (^^)。そして、いよいよやって来る頃には雨も止み、明るくなり始めましたので、見事に編成写真を決めることが出来ました (^o^)v



 そして、天気が悪い=光がフラット、という条件を逆に生かして、すかさず後追い!  「一粒で二度おいしい」撮影を楽しみつつ、一体いつ突然運用を離脱して廃車になるのか分からない電車の最後の活躍を見送ったのでした……。

 ちなみに、当初の予定では流山電鉄に行った後、常磐線沿線のミニ路線・関東鉄道竜ヶ崎線にも行こうと思ったのですが、最初に相鉄でゆっくりしてしまいましたので時間がなくなり、ボツにしました (^^;)。まあ、竜ヶ崎線は入地駅周辺の田植えシーズンの風景とからめてみようかな~と思ったのですが、今すぐに何かが変わるわけでもなし、検査でもない限り新しいキハ2000形ばっかりで来ることも明らかですので、またいずれということで……(^^;;)。

流山電鉄・青空号が行く

2005-05-07 23:14:25 | 地方民鉄 (関東北東部)


 ゴールデンウィークも残りあと僅か。考えても見れば遠出してないな~と思いつつも、かと言って人混みは避けたいですので、観光地・景勝地に近かったり、SLなどの「鉄」や親子連れが詰めかけそうな臨時列車が走ったりするような路線は避け、割と近場でまだ丁寧に記録したことがないところにブラリと出かけようと思いました。しかし、今日 (土曜) の天気は昼頃まで雨という予報……。そうなれば、ドピーカンの天気ではアングルの数が限られて撮りづらい路線に限ります。というわけで選んだのは総武流山電鉄。以前ちょこっと乗ってみて、元西武701系がヨロヨロのレールの上を豪快に揺れながら走るあたり、そして終点・流山駅の如何にも「車庫のある小私鉄の駅」という雰囲気に感動したのですが、如何せん車体の横のでっかい「N」塗装がイマイチだったり、住宅街の間を細々と走るうえに架線中も多かったりでアングルも限られ、どうも今ひとつ写欲が湧かない路線だな~というのも正直な感想でした (^^;)。しかし、近々開通するつくばエクスプレスの影響で、果たしてこの路線は大丈夫なのだろうか……という懸念が拭えないこともあり、「取りあえず普段通り頑張っている小私鉄の姿をきっちりと撮っておかねば! アングルは必死にロケハンすればきっと見つかる! 天気が曇りなら選択肢も増えるだろう!」と思い立ちまして、JRのホリデーパスを片手に (笑) 馬橋駅に降り立ちました。
 ところが……天気は当てがハズレて、急速に回復してドピーカン (笑)。それならそれで、頑張って撮るしかない……と思い、普段はほとんどしない「かぶりつき」に精を出したのでした (^^;)。特に、昼間運用に入っていた2編成のうち1本は濃いブルーがシブい「青空号」編成ともなれば、俄然写欲が盛り上がります (^^;
 最初に「これは」と思ったスポットは新松戸駅前の踏切。如何にも都会的な景観ですが、単線かつ電車は2両編成という……このギャップがたまりません (^^)。このすぐそばにある幸谷駅は、新松戸駅から乗り換えて来る人の多さ、それにマンションの1階にある駅の (馬橋に比べて) 新しい雰囲気ゆえ「こっちの方が始発っぽいな~」と思ってしまいます (^^;;



 幸谷駅を出るとしばらくはゴミゴミした住宅街の間を走るのですが、武蔵野短絡線、そして市道の下をくぐると雰囲気は一変、昔ながらの田園風景をかすめて走ります (^^)。こんな感じでの~んびりとした住宅街&田園風景の組み合わせが平和台の手前まで続きます。

 

 平和台駅を出て、新興住宅街の中を一瞬走るとすぐに終点の流山に到着です (あっけない ^^;)。青空号 (&なの花号) 編成の北向き=流山寄りの車両は、ごらんの通り前パンなのが涙モノです。だからこそ明るい曇りを望んだのですが……まあ撮れたからいいや (^^;)。
 こんな感じで、昼間は15~20分間隔で走っているのが流山電鉄です。ぶらっと訪れるにはやっぱり良いところでした (^^)。改めて感想を敢えて記しますと、「N」がなく、横一本のラインなら最高に良いのに……(^^;;

 以上、GWスペシャル・画像3枚つき記事でした (爆)。

東急一日散歩 (5) 7700系・非「歌舞伎」車の活躍

2005-05-06 22:47:53 | 大手民鉄 (東急)


 先日、期間限定の東急一日乗車券でのんびり撮り鉄した際の最大の狙い目は、池上・多摩川線で今も活躍を続ける7700系 (7000系のVVVF改造車) です。特に、正面を「歌舞伎」風デザインにしていない車両が狙い目。正面の赤ライン、それにLED表示やクーラーを除けば、かつて東横線を往来していた7000系のイメージをありありと思い出すことが出来ます。さらに、あくまでシンプルな装飾と原型の正面を保っているということは……地方私鉄に引っ越した7000系よりも本家に残った車両の方が全然撮り甲斐があるというものです (^^)。

 ただ、この車両は「歌舞伎」デザインになった車両に比べると本数が少ないだけでなく、さらに困ったことに、池上・多摩川線はいつの間にか (運用の都合によって変わりますが) 3~5割ほどの列車が割と新しい1000系 (日比谷線直通用として登場した、9000系の18mバージョン車) で運用されるようになってしまいました。それゆえ、昼間は池上線・多摩川線それぞれ1本ずつ運用に入っていれば御の字という感じでしょうか……。私が中学生だった頃はちょっと待てば釣掛の名車・3450形や3500形 (さらにまだ目蒲線だった頃の現・多摩川線には元祖5000系も) が頻繁にやってきたものですが、それも遠い昔の話になってしまいました……(-_-)。
 ↑の画像は、約20年前のRP誌・釣掛式電車特集号にて、3450形の快走シーンが表紙を飾った場所……洗足池のカーブです。(いつの話だ ^^;)

 池上線は他にも、架線柱のウルササにめげずにロケハンすれば結構撮りやすいところがあるのですが、天気の良い日は逆光に悩まされることが多いですね (^^;)。
 目蒲線改め多摩川線で一番撮りやすいところのひとつは……やはり蒲田駅に一番近い踏切で蒲田行き電車を後追いすることでしょうか。蒲田駅周辺の賑わう街並みに吸い込まれて行く、池上+多摩川の複々線……そんな如何にも都会的な風景の中を走っているのは中型車の3両編成……。そんなアンバランスな雰囲気が魅力ですね (^_^)。

 VVVF化に加えて車内もピカピカに更新されているなど、乗っている分には新車とそれほど変わらない7700系ですが、如何せん車体は昭和30年代の作品ですし、天井が低く2段窓な車内も、ボロいと言えば確かにボロい……(まあファン心理的にはそこが良いわけですが ^^;)。そういうわけで、意外と先は長くない?と思われるのですけど、少しでも長く活躍し、かつての東横線を思い出す存在として残って欲しいものです。

 ところで、地方私鉄に引っ越した7000系と言えば……水間鉄道が会社更生法の適用を申請したそうで……。もっとも、ここの場合も琴電と同じように不動産投資が焦げ付いたためで、鉄道自体は悪くない経営だったとのことですので、まあ恐らく運行を続けながら、そしてどこかの会社に路線を譲渡しながら再建されるのかも知れません。個人的に、7000系の水間鉄道バージョンはデザインがアレですので (さらに、南海1201形が走っていた頃に撮りに行ってみたかったのですが、中学生になって計画を立て始めた頃にはもう遅し、赤とクリームのシブい塗装を止めて、どこかの遊園地みたいなヘンテコな塗装になってしまいました T_T というわけで、水間には行ったことないです)、例えば「南海水間線」として、同じ東急車輌製の6000系などと同じようなラインを貼られれば撮りに行ってみたいですね (^^;;;;;)。

相鉄&小田急・珍車黄金週間

2005-05-05 20:46:00 | 大手民鉄 (相鉄)


 天候に恵まれた三連休、多くの方が遠出をされて撮り鉄や乗り鉄を楽しまれたことと思います。でも私は家で急に依頼の入った書類をゴソゴソと作成……全然連休なんて関係ないです (T_T)。
 ただ、余りじっとしていると精神衛生上よろしくないので、新たに購入したレンズの使い勝手を試しがてら、近場の相鉄と小田急をブラブラしてきました。主な目的は、これからいよいよ激減する一途と思われる抵抗制御車 (相鉄7000と小田急5000) を撮れるうちに撮っておくことに他ならないのですが、その間に相次いで非常に貴重な珍車に遭遇しましたので、ちょっとアップしてみたいと思います。
 まずは↑こちら、相鉄5050系 (画面左) です。以前11月にちょっとご紹介したこともあるこの電車は、東急5000系似の湘南顔ボディに始まり、アルミ車体化・VVVF化など数奇な運命をたどってきましたが、2本あったうち1本が既に解体され、残りの1本もニセ厚木にて休車扱いで放置されていました。しかし、最近天王町~星川間で起こった踏切事故の影響で予備車が足りなくなったためか、奇跡の復活をとげたのでした! (廃車候補の電車がニセ厚木で休車扱いになることは、通常そのまま再起せず廃車を意味しますので、これは本当に感動的なことです) 来週から開始される女性専用車扱いに対応したステッカーも貼られていますので、とりあえず当分の間は独特のVVVF音を奏でながら元気に走ってくれるでしょう (^^)。



 次は↑こちら、小田急3263Fです。破竹の勢いで大増殖を続け、さらに2005年度計画でも96両の新造が発表されている3000形 (ううっ……これでもう、昨年の4000形に続き、9000形がたったの1年で全滅してしまいそうです……T_T) ですが、個人的には全く写欲の起こらないデザインで、カメラを構えていても3000形一般が来たときにはまず撮りません。しかし、期間限定の防音カバー試験車として豆腐のような姿となった3263Fが来たときだけは、取りあえず撮っておこうかという気になるのが不思議です。今日も、5000・9000目当てで待っていたところ、江ノ島線内機織り運用で走っていました。
 登場当初は、ちょうど2600形旧塗装車フィーバーの時期と重なったこともあり、多くの撮り鉄の注目を集めていたこの編成も、最近は飽きられたのか (?) ほとんど撮り鉄の姿を見かけません。個人的には、防音カバーは思ったほどの効果はなく (VSE・50000形の場合はデザイン上の配慮が非常に大きい?)、多分これが最初で最後、重要部検査の際に外されそうだな~と思っていますので、これは記録する価値大?かも知れません。(でもやっぱりこれよりは5000・5200・9000が来て欲しい今日この頃 ^^;)