地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ことでん激動の07夏 (5) 京急急行サボ参上!

2007-07-20 06:34:40 | 地方民鉄 (琴電)


 琴電30形のさよなら撮影会は、見事なつくりの大型HM2種を取り付けた最後の雄姿(または優姿)を2時間ひたすら眺めることが出来ただけでも意義深いものでしたが、その間には突然のお楽しみとして、京急の急行サボの本物が登場しました!
 いや~この急行サボ、私が京急沿線に住んでいた頃はもう230形の本線運用はなく (除・新町~川崎間の回送など)、もっぱら川崎or新町~逗子急行の主力として最後の活躍をしていた400形に取り付けられていたのを覚えているだけですが、とにかく懐かしい! しかも塗装変われども似合っているところが素晴らしい! 



 そしてこちらは28号に取り付けられたシーンです! (当日は洗車台に上ることもできましたので、このようなアングルが可能になりました。手前下部に大きく写り込んだ他の撮り鉄をレタッチで消しております。念のため ^^;) カーブが多く、最高速度を余り出せない志度線で急行なんて、考えれば考えるほど「有り得ない!」という滑稽な世界かも知れませんが (^^;;)、そんなことはもうどうでも良く、むしろ「名車の最後を飾る、めくるめく妄想の麗しい華」と言えましょう (^o^)。
 一体どこから調達されたのか全く分かりませんが、いかにも京急230形へのはなむけにふさわしいこのような隠し球を用意して下さった琴電関係者の皆様には、感謝以外のことばもありません。m(_ _)m 本当に、遠路はるばる横浜から「サンライズ瀬戸」に乗って参加した甲斐がありました……。  
 27+28号はその後、予定通り解体が始まっているそうで、この撮影会は完全な姿を目にすることが出来る最後の機会だったようです。本当に長年にわたる活躍、お疲れさまでした……。

東急8614F「伊豆のなつ」1周年

2007-07-19 00:12:18 | 大手民鉄 (東急)


 空梅雨で始まった今年の梅雨も、気がつけば台風の襲来と大雨に見舞われ、そろそろ夏空が恋しくなって来ました。そこで、夏と言えば「伊豆のなつ」! 我ながら如何にもこじつけですが (^^;)、梅雨明け前後の季節になりますと、東横線で毎週8007Fを追いかけたあの暑い7月を思い出しますもので……(ちょっと遠い目)。というわけで、先日出勤ついで鉄で記録できたシーンをアップしてみましょう。
 この日はまず青葉台へ。ふつう世間的にみて青葉台と言えば、泣く子も黙る (?) セレブな街。でも、私の見るところ、急行には絶対に座れず寿司詰め……(以下略 ^^;)。いっぽう、ここを撮り鉄的視点でみますと、トンネル&切通しという、起伏の多い多摩丘陵を貫いた田都ならではの走行シーンを記録出来る場所です。これまでは、編成を撮ると尻が切れるので敬遠していたのですが、やはり出来るだけいろいろなスポットで記録しておこうと思った次第。そこで何とさっそく、8614F「伊豆のなつ」がやって来るとは! 斜面の緑とブルーのラインの組み合わせに夏を感じました (*^_^*)。



 その後は、すぐに中央林間から折り返してくることを見越して市が尾へ。藤が丘から丘陵地帯を勢いよく駆け下って豪快に通過してゆくシーンは、田都急行をいつも利用する際の最大のみどころの一つ! しかし、それを裏返して言えば、急行が時速100km超のノリノリな高速で迫って来るということをも意味しています。そこで、光量が少ない中、確実に写し止めることが出来るかどうか……しかも相手は一品モノの8614Fということで、全身に緊張がみなぎります。慎重に置きピンし、露出も厳密に合わせ、ファインダーの中で追いかけ、見事決まった瞬間の喜び! このとてつもない緊張と快感、そして心地よい疲労感こそ、「伊豆のなつ」が放つオーラの所以だと思うのは私だけでしょうか (^^;)。
 そんな8614F「伊豆のなつ」、東武にも直通するため非常に撮りづらい編成ですが、今後も (インドネシアに行くまで?) 走り続ける限り、その神々しい姿を記録して行きたいものだと思います。特に、田奈・宮崎台・小菅・梅島・松原団地・新田といったスポットでは未だ撮っていないもので……(いやはや大変だ ^^;)。

ことでん激動の07夏 (4) 消滅間際の旧型増結

2007-07-18 20:21:33 | 地方民鉄 (琴電)


 話は多少前後するのですが、旬が続く今のうちにこの話題を (^^;
 琴電1300形の試運転 (=事実上のハンドル訓練?) は、当面まだ続けられているようですが、それは同時に、風前の灯火となった長尾線の朝ラッシュ時旧型車増結運用が辛うじて残っていることを意味します。志度線30形のさよなら運転があった8日、琴平線ですれ違った1300形を目にして「ひょっとすると明日から長尾線を走るのだろうか?」と思ったのですが、その日の夜、琴電の踏切を見下ろす宿の窓から、翌朝の増結のための送り込みで走る旧型車を目にした瞬間「これは明日も走る!」と確信! そこで、翌朝は1070形の限定運用を撮ろうという計画は棚上げとしまして (^^;)、朝一番の長尾行で学園通り駅周辺に向かい、さらに西長田駅周辺に移動するなどして、旧型車の増結運用を激写して参りました (^O^)。



 いやはや……今から20年以上前、同世代の車両たちが上田・名鉄揖斐谷汲などなど各地で活躍しており、その当時ですら「とてつもなく古い!」と感動したはずの大正末期・昭和初期スタイルの車両が、何の違和感や不自然さもなく朝ラッシュ輸送の先頭に立ち、ごく当たり前のようにスピードを出し、通勤通学客も嫌がりもせず (?) 乗っている光景には、毎度のことながら驚かされます。私も西長田での撮影後、片原町まで300号に乗りましたが、全開にした窓から涼風と釣掛サウンドが車内に吹き込んで来るのは極上の幸せでした……(*^^*)。
 もし首都圏でしたら、こんな増結運用は間違いなく「鉄」専用車両となってしまいそうですが (あな恐ろし! ^^;)、あくまでいつもの日常風景の中を走り抜け、ある日突然1300形にバトンを渡して使命を全うするという……。そんな、潔さすら漂う淡々とした最後の日々を目にすることが出来たことにただただ感謝です。
 なお、朝の増結運用は以下の通りです (7/9の実績)。
*長尾6:00→築港6:40→長尾7:20→築港8:07→瓦町切離 (たぶん)
*長尾6:59→築港7:43→平木8:15→築港9:02→瓦町止

ことでん激動の07夏 (3) 30形さよなら撮影会

2007-07-17 09:23:54 | 地方民鉄 (琴電)


 非常に蒸し暑い梅雨の晴れ間の一日を使って行われた琴電30形さよならイベントは、午後1時から今橋車庫での撮影会へ! ちょうど折良く薄曇り気味のフラットな光線になって来たなぁ……しめしめ、と思いつつ、再び瓦町駅の志度線ホームに向かいますと、12:52発の志度行きは、さる年末の335号さよなら撮影会の直前に乗った際と比較にならないほど「鉄」で混み合っていました (^^;)。そして、今橋に降り立ってみますと……開門を今か今かと待ち構える膨大な数の人々が! (爆) いやはや……これまでに参加したどの琴電イベントよりも猛烈な動員数ですな……(滝汗)。まあ、それはまさに、京急の名車・230形の奇跡的な長寿の最後を見届けようと思う人がとにかく多いことを意味しているのでしょう (私もその一人です ^^;)。
 そしていよいよ開門! 27+28の編成写真を撮るのにうってつけの立ち位置は、たちまち多くの撮り鉄で押すな押されるなの修羅場と化してしまいましたが (@o@)、まずは最も基本的なカットを押さえることが出来て大満足 (^O^)。



 その後は、28号の正面HMも撮影の対象となり、本線には絶対に出ないという条件付きで庫内の移動が自由になったことから、視野に常にたくさんの撮り鉄が入ってしまう事態に……。まあ、仕方がありませんので、特にサプライズな表示を中心に撮影したのですが (これは次回のお楽しみ)、やはり出来るだけ琴電社員の方々以外の人には画面に入って頂きたくないというのが人情 (もっとも、自分も短時間ながら28号の正面側から撮影しているのですが ^^;)。そこで……終了までの約2時間、どこかひっかかるものを感じながら、これまでの琴電撮影会と比べれば大してシャッターを切らず、日陰で涼んで漫然と時を過ごしていました。というわけで、会場内も「もう余り変化はない」と思った人々を中心に帰る人が続出し、いつしか普段の琴電イベント並みの人数に落ち着いてきました。
 しかし!……残り者には福があるのが琴電イベントです! 終了間際、28号側の撮り鉄がすべて車庫本屋側に戻され、ようやく画面内に誰も写らない状態が戻ってきました! そこで俄然、最後まで粘っていた皆様はヒートアップ! しかも、2分の時間延長サービスに加えて、28号に取り付けられていたカモメ図柄のHMを27号に掲げるということで……8日しか参加出来なかった者として、これは是非やって欲しかったという組み合わせが実現しました!! 猛烈なシャッター音がひとしきり鳴り響き、時間終了時には感謝の拍手が沸き起こりまして、30形撮影会は「終わり良ければ全て良し」の言葉通り、大満足のうちに終わったのでした……。 

東急ED301の入換シーンを眺める

2007-07-16 03:26:51 | 事業用車両


 東急長津田工場をたまたま訪れた際に展開されていた5050系の入換は、デワ3043だけでなくED301も動員した大がかりなものでした。手順としては、
 *工場入りした5151Fの8連を中間で切り離し。
 *デワ3043がクハ5851以下4両を牽引して恩田駅横→正門脇側線へ移動。
 *ED301がクハ5151以下4両を牽引し、同上の移動。
 *そこで完全に空いたところに再びデワ3043+4両が移動、押し込み。
……という感じ。これだけ延々とやってくれますと、思わずシャッターを切りまくってストレス発散しまくりでした。しかも、甲種輸送ばりのデコボコ編成ともなればなおさら……(*^^*)。もちろん、恩田に来ても全く入換作業の気配がなく、完全に期待ハズレに終わってしまうことも多々あります。念のため……。



 ところで、長津田工場には相変わらず余剰の8000・8500系が多数ひしめいており、恐らく伊豆急向け改造と思われる工事を中心に地道な作業が行われていましたが、こどもの国線を挟んで南西側にある東横車両電設の特修場が完全に更地になっているため (明らかに古く手狭そうな建物でしたので、拡充を兼ねた新築でしょうか?)、長津田工場内は車両の密度がいつになく高く、そういう中で頻繁に車両の位置を変えながら諸々の作業を進めて行くのは大変そうだなぁ……という気がしました (すみません、関係者ではないもので ^^;)。
 そのうち、伊豆急向け?に運転台を新設するのは当然ありうることですが、昨年・一昨年はたしか7月に伊豆急向け車両が完成して甲種輸送されていましたので、今年は完成が秋以降にずれ込みそうな気配です。
 いっぽう「あれ?」と思ったのが、1枚目の画像に妻面の半分が写っているデハ0716+0816のユニット。この2両は、すでにインドネシアに向けて輸出された8611Fに組み込まれていましたが、インドネシアでは8両固定編成となるため、この2両だけ輸出を前に編成から外されて放置されていた……という次第。車齢も若く、解体されないということは、果たして伊豆急向け改造が行われるのでしょうか?? それとも別の私鉄への譲渡……? 8000・8500系の最終グループにもこのような出番が回ってきたことから、事態は新たな展開を迎えつつある……という気がして来ました。しかし、今はその答えを知る由もなく、デハ0716+0816はアントに引かれて工場の奥へと消えて行きました……。