さる14日に鳴り物入りで開業した副都心線、メディアでの報道は宮城・岩手地震の報道のため (被災された方にお見舞い申し上げます) やや霞んだかの感がありますが、最新の駅の雰囲気をめぐる話題や今後の渋谷・新宿・池袋間の商戦に与える影響、それにケータイやコンデジ片手に「にわか鉄・鉄子」を決め込もうとする人々への楽しみ方ガイドなど、それこそ枚挙に暇がありません。
その一方で副都心線といえば、開業以来の不名誉な名物、もとい「迷物」になりつつある大幅な遅延にも注目しないわけには行かないでしょう。小竹向原のX字状ジャンクションに、8両編成や有楽町限定編成を含むいろいろな列車が複雑に出入りするダイヤは、傍目にも目が回りそう (^^;)。そんなガラス細工同然のダイヤに、列車数の激増に伴う (?) 停電が加わり、ラッシュ時は連日遅延……。
これでは下手をすると肝心の通勤客に嫌われて、当初の目的である渋谷~池袋間の混雑緩和という目的がうまく達成できないのでは……と思われるだけでなく、4年後に東横線との直通が始まったら一体どうなるのか??と心配です (汗)。元中←→飯能・川越市という一大縦貫ルートが、中央林間←→南栗橋と並ぶダイヤ乱れの名所となるということで、東急は頭を抱えていることでしょう (苦笑)。そうならないためにも、ダイヤ乱れの回復がしやすいような対策 (例えば全編成10連化や「Y」編成の削減) が必要だと思うのですが、東横線の各停が10両化される計画は特にないですし……。まずは関係者各位の一層の努力奮闘を願う次第です……。
それはさておき、私は副都心線の開業当日の朝、広島の宿でその模様を眺めまして、その日は結局撮り鉄・乗り鉄しながら大阪まで移動しておしまいでしたので、初めて実際に乗ってみたのは昨日のことでした (^^;)。そこで、乗ってみる前に既にネット上には様々な情報や画像があふれていたわけですが……特に驚いたのは、渋谷駅の未使用中線の真上に設けられたホーム間連絡通路!! とくに一番池袋寄りの通路に陣取れば、何とトンネル内を走る列車を思い切り大胆な構図で眺めることが出来るではないですか!
そこで「これはひょっとすると、デジカメの高感度側と大口径ズームレンズを組み合わせれば、トンネル内で減速走行する列車を写し止めることが出来るのではないか??」という思いつきが……。そこで昨日、初乗りついでにアタッシュケースに機材一式を忍ばせて (笑) 渋谷駅を訪れてみました。
まずは、到着直前の列車がグイッとポイントを曲がる直前 (見かけ上の速度が遅い) を狙って、ISO1600、1/50秒、f2.8という設定で撮ってみたところ……紙のように薄いピントの範囲内を通過中にシャッターを切れば、まあとりあえず上手く撮れないこともありません (実際には、「よっしゃ!」と思った東武9000系のカットを拡大再生してみたところ、「かぶりつき」している如何にもヲ○っぽいヤツが暗闇の中で凄く目立って写っており、激しく萎えました……-_-;;)。
しかし、どう見ても一番カッコ良く見えるのは、ポイントを曲がってホームに入るまでの間。それでも、そこでまともに車両を写し止めようとすると、ISO6400以上の感度、または85mm F1.2~1.4くらいの大口径単焦点レンズが必要です (汗)。そこで思いついたのが「ズーム流し」! 直進式ズームではなく回転式ズームですので、グイッとズームリングを操作するとともにレンズの上下動が発生し、非常に不安定になる可能性があるという点ではリスクを伴いますが、ここはデジカメの利点を生かして「数打てば当たる!」作戦です。しかも、列車自体は頻繁に来ますので、「失敗したらどうしよう」という心配は無用 (笑)。その結果は……う~ん、なかなか良い感じです v(^O^)v 但し、下の10000系の画像では、やはり「かぶりつき」が多少目立ってしまいましたので、またいずれ改めて、開業ブームが終わってから東横線との直通準備が始まるまでの間に再挑戦しようと思っています。
【ご注意】2枚の画像はマニュアルモード・低速シャッターでの撮影であり、フラッシュは一切使用しておりません。走行中の列車に対するフラッシュ撮影は、安全運行への妨害行為にあたり犯罪となりますので、この場所でフルオート撮影をされる方は発光禁止モードにすることをお忘れなく!