地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

EOS 7D MarkⅡ試撮貨物散歩 (4) 根岸D504

2014-11-22 09:28:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 首都圏、いや日本最大の車扱貨物の一大基地となった根岸では、製油所側からJRF側にタキを引っ張り出してくる役目を主に若草色罐NDD56が担っているわけですが、数十年来不変の青くキュートなスタイルを誇るD50 (504号機) も相変わらず頑張っています。少なくとも、私が物心ついて、根岸の親戚の家を訪れる度に食い入るように入換を眺めていた頃もD50が活躍していたものですので、御年40ン年以上か……。日本国内の数多のスイッチャーの中でも格段に重量級でハードな入換を任されている罐として、この車齢は破格のものだろうと思います。とはいえさすがにNDD56が主力ということで、D504はNDD56が検査をしているときしか動かないようです。したがって、D504が動くシーンを撮るのは、ちょっとしたギャンブル。EOS 7D MⅡの試し撮りとギャンブル大当たりが重なるというのは、何とも気分爽快な話であります♪
 現在、かつての僚機のうちD502が影森に移っているわけですが、こちらは石灰石の粉塵まみれであることに鑑み (まだ撮ってない……と申しますか、あそこはD502を撮影出来る位置まで近寄って良いのかどうか、イマイチ判断がつきかねます)、いつまでもD504が美しい姿を保って活躍するのを、昔を知るヲッサンとして祈るばかりです。



 それにしても、早いもので発売から約1ヶ月となりましたキヤノンEOS 7D MarkⅡ、巷のカメヲタ界の反応は、いつものキヤノ坊vsニコ爺の骨肉の論争も巻き起こしつつ (?) 絶大なものがあるようですね……♪ 私も使ってみて、これはまさにキヤノンが本気を出し切った記念碑的一品であると思っております。この成果の上にEOS 5D MarkⅣが出れば、多分一般用フルサイズ機としては最強の一品となるであろうと期待するばかりです (5DはⅡを持っていますがⅢは持っていないため、いずれⅣが出れば発表即予約の予定)。とりわけ、今回のお試し貨物撮りで痛感したのは、ISO500以上1000あたりまでならノイズが格段に気にならず、画像の鮮やかさも低感度並みにキープされるようになったこと♪ 初代7Dでは、ISO500以上は明らかにザラザラ、鮮度落ち画像でしたので、暗い天気・時間帯はまず5Dにお任せ、7D並みの高速連写は諦めて一発勝負に賭けるという背水の陣を強いられていました。しかしこれなら、多少天気が悪そうな日に撮り鉄をするのも安心して持ち出せそうです。
 強いて一つだけ文句を記すとすれば、背面のコントロールパネルが緑っぽい……(鬱)。もちろん、帰宅後PCに画像を取り込んで再生すれば、もっとリアルな色彩ですし、レタッチすればどうにでもなりますが……。
 とまぁこんな感じでEOS 7D MarkⅡのファースト・インプレッションを記してみましたが、とにかく亀のような連載のため、何をいまさら感が……(^^;)。しかもその後、実戦にも投入して超絶連写に悶絶・圧倒されまくっていますので、その模様は改めて~。

新ヤンゴン熱鉄記 (25) 環状線DF1200青罐客レ

2014-11-20 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 ヤンゴン環状線の客レを牽引する罐は大別するとDD900とDF1200に分かれ、後者の多くは白・橙色・青白ツートン赤帯となっています。しかし今回は1両のみ、特別な青塗装の罐として、DF1263が圧倒的な存在感を放っていました♪ あるいは、昔はこれが標準塗装であり、のちに白罐・橙罐・青白ツートン赤帯罐が一般的になって今日に至っているのかも知れませんが、1988年から2~3年前まで続いた長年の軍事政権のもとで客車列車や貨物列車をまともに撮った画像は極めて少ないと思われますので、何故このような塗装が1両だけ(少なくともヤンゴン界隈では)存在しているのか、理由を知る由もありません。穿ちに穿って考えてみるにつけ……ミャンマー国鉄内部にも所謂ネタ罐という概念があるのか、それとも単なる試験塗装の生き残りなのか……。そして、どうしても視線を向けずにはいられないのが、正面のMRエンブレム! 同じようにデカいエンブレムを掲げている罐としては、DF1200のインフレナンバー車がありますが、とにかくカッコ良いけど余り見かけない特別な存在です……。



 こんな悩み、と申しますか興味津々を抱きつつ、ふと思い出して以前ネット上で拾ったミャンマー国鉄の機関車諸元表PDF(英緬二言語。URLは忘れたのでググッて下さい)を見てみたところ、何と!この青罐DF1263はアルストームや四方工場ではなくインセイン工場製の自前罐で (勿論部品はいろいろ輸入しているでしょうが)、1994年の新造時点でどうやらこの青塗装であったことが見て取れます! また、DF1200のインフレナンバー車も同じくインセイン工場製。うーん、どうやら自国生産の誇りを強調するために巨大エンブレムを装着しているのかも知れませんが、とりわけこの青罐1263のエンブレムは翼型で威厳があります……(*^^*)。やはり何らかの意義付けを持って生まれた特別な罐だったのだろうか?と妄想せずにはいられません。
 というわけで、他の如何なる罐と比べても圧倒的にカッコ良く、緑の風景にも暑季の青空にも映える青罐DF1263。これを激写するために、それこそ不退転の覚悟でお気に入り撮影地に立ち続けたものです。勿論、キハ181ほか日本国鉄型DCを最大のお目当てにヤンゴンを訪れた次第ですが、ややもするとこの罐をゲットすることが究極のお楽しみとなっていたのでした。40度にも達する激烈な酷暑の中、一体何やってんだ……という感じですが、まぁそんなもんです、海外撮影って (笑)。

湖西線113系の三色団子をド順光で撮る

2014-11-18 00:00:00 | 国鉄型車両


 関東近辺の一大国鉄近郊型電車スポットであった中央東線では、201系の引退以来115系とステンレスE233系がしばしの共存を続けてきたわけですが、そんな牙城は間もなく崩れようとしています……(泣)。しかし、関西における国鉄近郊型とJR世代ステンレス車の共存の舞台である湖西線では、京キト113系の抹茶色化やN30・40工事の甲斐あって、もうしばらく113系の活躍を期待出来そうです♪



 しかし、抹茶色化が相当進んだ結果、カフェオレオンリー4連や南瓜サンド4連はまさに風前の灯火であるわけで、先月の京都出張ついで鉄でもそれぞれ各1編成しか見かけませんでした。既に、カフェオレや湘南色のみの8連は間違いなく見られないはずですし (カフェオレのみの編成ってまだ2編成以上あるのでしょうか?)、過渡期的な光景として混色大好きヲタを楽しませてくれた抹茶・南瓜・カフェオレ三色団子(もちろん厳密には三色ではありませんが、この場合それぞれの塗装パターンを一色と捉えております)も風前の灯火と言うべきでしょう。
 そんな三色団子、先月の出張ついで鉄の際には、割と短時間のうちに京都~堅田間を機織りする運用に入っていてくれたため、ド順光な時間帯に二度やって来てくれました♪ もう三色団子も撮り納めだよなぁ……と思いつつも、まずは偶然そんな機会に巡り会えたことに感謝感謝です☆

中央東線世代交代の波・211系2000番台6連

2014-11-16 00:00:00 | 国鉄型車両


 東海道線E233系の増備によって田町から追われた211系10連は、周知の通り中央東線の115系6連C編成を置き換えるために用いられることとなり、中間のサロとサハを抜いた4M2Tの強力な6連としたうえでドアボタン設置等の改造工事を受けていましたが、ここに来て少しずつ運用に入り始め、高尾以西における遭遇率も徐々に上がっているようです。勿論、風光明媚な中央東線を走ることからして、かつ早朝深夜は特急を補完する役割があることからして、ボックスシートの0番台であることが望ましいわけですが、田町の0番台は十数編成もなかったわけで、自ずと一部の編成はロングシートの2000番台に……(苦笑)。そんな2000番台の1本目であるN611編成が去る13日から運用に入ったとのことですが、私も何と……たまたま別件で相模湖界隈を訪れた帰りに、相模湖駅にて遭遇してしまいました。長野色化された211系を撮影するのはそもそも初めてですが、それがよりにもよって、運用入り直後の2000番台一本目とは……(汗)。



 この後、さらに藤野を訪れて温泉に入った帰りに乗った高尾行きも、何と211系0番台! 0番台のボックスシートは個人的に嫌いではなく (とゆーか、座り心地が良いので0番台は結構好き)、割と静かながらも力強いMT61モーターのサウンドを聴きながらの小仏越えを初めて経験し、これが今後の中央東線のスタンダードになって行くのか……という感慨を抱いたのですが、とにかくまぁ、かつて東海道線時代もそうであったように、0番台が来るのと2000番台が来るのとでは天地の差ほど印象が異なる旅になるのだろうなぁ……と、いささか戦慄を覚えるのも確かです (爆汗)。だってそりゃ~誰だって、桂川の峡谷にせよ、甲府盆地の春景色にせよ、南アルプスや八ヶ岳の大展望にせよ、ボックスシートから眺めてこその旅情というものではありませんか……。長野色の211系そのものは、まるで伊豆急色のような帯色に加えて、いかついスカートが何とも絶妙なアクセントとなっており、湘南色帯の211系の模型を持っていない私でも思わず長野色はゲットしようかどうか……と思うほどですので (^^;)、2000番台が結局ロングシートのまま6連運用に入るようになったことを残念に思うものです。JREとしては、セミクロスに当たるかロングに当たるか不確定要素を盛り込むことで、なるべく多くの客を特急に誘導したいのでしょうが。
 いっぽう、既に211系6連が複数編成走っていることからして (小仏峠で下り211系とすれ違い、さらに高尾の留置線で211系が1本寝ているのを目にして、いつの間にかこんなに増えたのか?!と驚愕。偶々かも知れませんが……)、そろそろ早めに115系の御名残乗車をしておかなければならないなぁ……と痛感。やはり最末期のヲタ殺到は避けたいわけです、はい。

EOS 7D MarkⅡ試撮貨物散歩 (3) 根岸NDD56

2014-11-14 00:00:00 | 貨物列車 (臨海・専用線)


 先月末に発売されたEOS 7D Mark Ⅱの試し撮り、上機嫌で神奈臨千鳥線の撮影を終えたあとは川崎駅に戻り、青帯のE233に乗って久しぶりに根岸を訪れてみました。個人的には、昔から根岸駅の近くに親戚が住んでいることから、幼い頃などは行き交う103系・73系・EF15・黒タキ・神奈臨&日石DLを目の玉全開で眺め続け、そんな体験が個人的な国鉄型車両趣味や入換系貨物趣味の原点になっているのですが、思い出してもみれば一体何時以来ご無沙汰だったのやら……。確か、甥っ子(既に小6)が幼稚園だった頃に連れてきてやって以来であったことを思い出しました (爆汗)。
 そんな根岸駅、JRFの罐を撮るのも勿論魅力的なことではありますが、すっかり桃太郎やブルサン中心とあっては必ずしも血湧き肉躍るコーフンというわけにも行かず、結局根岸製油所専属スイッチャーであるNDD56の目まぐるしい動きに目がキュンキュン (笑)。長大な緑タキ編成を軽々と操って猛加速し、時折首都高の向こう側で派手に突放をやりまくる姿に、「嗚呼……単に入換機にとどめるのは勿体ない。本線の列車でも牽かせてやりたいものだ。この塗装からして、特急つばめのスハ44系客車が似合いそうだ……」という妄想も沸々と湧いてきます (^^;)。そして、NDD56の激しい動きにも、EOS 7D Mark Ⅱは機敏に対応し、あっという間にカットが撮り貯まって行ったのでした……。入換シーン撮影は本当にスポーツですが、それに十分過ぎるほどのポテンシャルで対応するのがこのカメラであると思います♪



 それはさておき、EOS 7D MarkⅡが発売となってから約半月少々。購入後即座にバッテリーグリップ進呈キャンペーンに応募したところ、昨日ついにゲットだぜ!! (^O^) ま、そもそもの新製品価格にバテグリ無料分が含まれていると解釈することも出来るわけで(諸外国に比べて明らかにバテグリ分だけ高いとか)、既に払った代金分を回収したに過ぎないかも知れませんが、ただでさえ闘争心剥き出しなボディが精悍さを増したような気がします。
 そんな折も折、一昨日には何と……EF100-400mm F4.5-5.6 L IS USM Ⅱが発表!! 長年来、初代を所有してきた私としましても、明らかにISの作動具合がチョロく、超望遠側での画像のキレがイマイチだと思っておりましたので、キヤノンから届いた販促メールを見た瞬間「ついにキタァァッ!」と思った次第ですが、単にIS性能が4段分とギンギンに向上し描写性能も上がっているのみならず、とりわけ直進ズームではなく回転ズームに変更された点には激しく唸ってしまいました。ピントリングがボディ寄りというのがイマイチなのですが (ズーミング操作時にうっかりピントリングを触る可能性あり)、待っていた方はさぞかし多いことでしょうなぁ~。もっとも私の場合は、最近もっぱら70-300mmのLを動員することがもっぱらで、300mm以上の超望遠側を必要とする場面はごくたまに千鳥線甲種の市営埠頭到着シーンを撮る程度しかありませんので、Ⅱを新たに買い足すことは今のところ検討の俎上に乗せておりません。それよりも、24-105mm F4LのⅡを早く出して下さい、キヤノン様!!! これはまぁ、いずれEOS 5D Mark Ⅳが出るまでお預けなのでしょうか。