小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『妖霧の舌』竹本健治

1999年07月19日 | ミステリ感想
~あらすじ~
連日の異常気象、多発する少女誘拐未遂事件…と、不穏な空気が漂う東京都世田谷区。
ある日、パソコン売場のモニターに「悪魔の警告」から始まる予告文めいた怪文書が現われた。
翌日、若き天才囲碁棋士・牧場智久の対局相手・桃井四段が失踪。さらに、十二歳の少女たちが次々と殺されていく。


~感想~
……なんだろうこれは。
白けるほど淡々とした展開。発想もひねりも不十分。論理性もさっぱり感じさせない手すさびのような出来。
実は古本屋で百円で買ったのだが、百円をここまでもったいないと思ったのは初めてである。


99.7.19
評価:問題外
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ミステリ感想-『地底獣国の殺人』芦辺拓

1999年07月19日 | ミステリ感想
~あらすじ~
1930年代。
創世記の伝説を探るためアララト山を目指した〈ノアの方舟探検隊〉の飛行船。
奇人学者に美人秘書、新聞記者ら一行を待ち受けていたのは、絶滅したはずの恐竜と謎の部族、そしてスパイに連続殺人だった。冒険の果てに彼らが見たものとは?


~感想~
突飛な設定をうまくミステリと絡めて見せた快作、いや怪作。
叙述の罠、裏をつく展開、楽しく軽妙な比喩も冴える逸品。


99.7.19
評価:★★★★ 8
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