~あらすじ~
ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池に横たわる女の死体には首が無かった。
こうして幕を開けたラルース家を巡る連続殺人事件。
モガール警視の娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙な日本人、矢吹駆とともに事件の謎を追う。
~感想~
矢吹駆シリーズ第一弾。
全編是、観念の海。理解しうる言葉で書かれているのは救いだが、とにかく骨が折れる。
探偵は論理性を否定し、他者の推理の欠陥を論理的に指摘することはない。
筋は通っているがミステリとしてそれはそれでいいのか。
とはいえ、事件自体はこれ以上ないほど論理的で、まぎれもない本格探偵小説。
娯楽性は皆無に等しいが、ミステリに新たな地平が拓かれたことは間違いない。
……でもこれ、おっそろしく犯人わかりやすいよね?
99.11.11
評価:★★☆ 5
ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池に横たわる女の死体には首が無かった。
こうして幕を開けたラルース家を巡る連続殺人事件。
モガール警視の娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙な日本人、矢吹駆とともに事件の謎を追う。
~感想~
矢吹駆シリーズ第一弾。
全編是、観念の海。理解しうる言葉で書かれているのは救いだが、とにかく骨が折れる。
探偵は論理性を否定し、他者の推理の欠陥を論理的に指摘することはない。
筋は通っているがミステリとしてそれはそれでいいのか。
とはいえ、事件自体はこれ以上ないほど論理的で、まぎれもない本格探偵小説。
娯楽性は皆無に等しいが、ミステリに新たな地平が拓かれたことは間違いない。
……でもこれ、おっそろしく犯人わかりやすいよね?
99.11.11
評価:★★☆ 5