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ミステリ感想-『一の悲劇』法月綸太郎

2000年06月19日 | ミステリ感想
~あらすじ~
「あなたが茂を殺したのよ」山倉史朗は、取り乱した冨沢路子の前で絶句した。
路子の一人息子茂が誘拐されたのだが、脅迫は、なぜか山倉に向けられていた。
犯人は山倉の息子隆史と、近くに住む同級生の茂を間違えて誘拐したらしい。
山倉は身代金六千万円を持ち、人質の茂を引き取りに、指定された場所へ向かった。
だが、犯人との接触に失敗し、翌日、茂は死体となって発見される。
やがて浮上した容疑者三浦には、鉄壁のアリバイがあった。
犯行当日、名探偵・法月綸太郎と一緒にいたというのだ。

日本推理作家協会賞 候補、このミス19位


~感想~
複雑さは毎度のこと。とにかく形容しづらい作品。
法月綸太郎を脇役に追いやりながらも、引きつける展開、誘拐トリックの盲点を突いたトリックは秀逸。


00.6.19
評価:★★★ 6
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