~感想~
使われるトリックは、ただの雑学トリック。
だがその処理にさすがの冴えを見せ、楽しませてくれる。
氏得意の二重構造のトリックは、今回は不発。
「ハラダアユミを名乗る女」のパートはただ物語をふくらませ、ページを増やすためだけにものされた感も。
マラソン界の内情描写も薄く、なんといってもアユミに魅力が希薄なので、物語としての面白さはない。
前作「葉桜の季節に君を想うということ」があまりに完成度が高かったので、その影響は確実に受けているが。
気になるのは、ハードカバーにする程の分量ではないのに、わざわざ値段を跳ね上げていること。
最近は好きな作家の新刊が次々とハードカバーにされてしまい、手を出しにくくて困る。
これも出版不況でしょうか。
評価:★★★☆ 7
使われるトリックは、ただの雑学トリック。
だがその処理にさすがの冴えを見せ、楽しませてくれる。
氏得意の二重構造のトリックは、今回は不発。
「ハラダアユミを名乗る女」のパートはただ物語をふくらませ、ページを増やすためだけにものされた感も。
マラソン界の内情描写も薄く、なんといってもアユミに魅力が希薄なので、物語としての面白さはない。
前作「葉桜の季節に君を想うということ」があまりに完成度が高かったので、その影響は確実に受けているが。
気になるのは、ハードカバーにする程の分量ではないのに、わざわざ値段を跳ね上げていること。
最近は好きな作家の新刊が次々とハードカバーにされてしまい、手を出しにくくて困る。
これも出版不況でしょうか。
評価:★★★☆ 7