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ミステリ感想-『ネコソギラジカル 中 赤き征裁vs橙なる種』西尾維新

2005年07月13日 | ミステリ感想
~あらすじ~
ネタバレ防止のため無し


~感想~
※ネタバレを含みますのでご注意ください

またしても予告編。
上巻よりもストーリーは動くものの、しょせんは下巻に向けての前振りに過ぎない。
ますますミステリからはずれていく展開は、もうこれまでのようなミステリらしい解決を諦めさせるほど。
このままいけば解決されるのは物語や世界の謎であって、事件やトリックではない。
読めば読むほどに興味が失せていくのは気のせいか。流水が…流水の臭いが…。
ところどころに戯言シリーズらしい描写はあるものの、もはや全く別物のファンタジィを読まされているよう。
上・中・下とそろってコンパクト辞典なみの値段に見合ったカタルシスは得られるのか否か。
罵るのは下巻まで待つこととしたい。

あと、ここまでタイトルに偽りありの本は珍しいと思った。
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