ノアを退団したKENTAのWWE入団が有力視されているが、残念ながら十数年WWEを観てきている身として、とうてい活躍できるとは思えない。
日本プロレスはほとんど観ていないクソ素人なので、あくまでWWE視点に限るが、以下にその理由を挙げよう。
1.英語が使えない
活躍できないだろう最も決定的な理由がこれである。
現在のWWEで英語が満足に使えないと思われるレスラーはおよそ2人しかいない。同じ日本人のヨシ・タツとインド人のグレート・カリだ。
カリは新日でジャイアント・シルバの名で活躍したことから覚えている方もいるだろう。216センチの恵まれた体格という、英語のハンデを克服する、他にない個性のおかげで彼はWWE世界王座を一度制している。
一方のヨシは今、完全に干されている。すでに6年WWEに所属し、日常会話程度の英語は操れるはずの彼ですらだ。
客観的に見て、ヨシは技術的に他のレスラーに大きく劣ってはいない。
だがWWEではプロレスが上手いだけでは一流にはなれない。試合はあくまでストーリーに添って行われるものであり、流暢に英語が使えないレスラーは、そもそもストーリーに乗ることは容易では無いのだ。
そしてストーリーラインをいったん外されたレスラーは、大きくギミックチェンジするか、新たなストーリーが仕上がらない限りまず再浮上はできない。
ヨシを活かすこともできない現在のWWEのライターに、これまた英語の使えない別の日本人を活かせるとはとても思えない。
2.GAME OVERもgo 2 sleepも使えない
おそらくKENTAの必殺技であるGAME OVERもgo 2 sleepもWWEでは禁じ手とされるだろう。
GAME OVERは現WWE世界王者のダニエル・ブライアンがほぼ同系の技を必殺技としており、go 2 sleepもWWEで一、二を争う人気のCMパンクが使っている。WWEでは必殺技の使用権は基本的に早い者勝ちで、すでに他のレスラーの必殺技として定着している技は使えない。
パンクは夏には退団するが、今もなおファンには支持されており、go 2 sleepの使用許可が得られるとは思えない。
それどころか、KENTAがもしgo 2 sleepを使おうものなら大ブーイングを浴びることは疑いない。
というのも、パンクが退団する理由はWWEへの不満が爆発(俳優活動していたレスラーが出戻ってくるやいなや王座戦線に絡んだのにブチギレた)したものであり、ファンも多かれ少なかれ同じ不満を抱き、パンクの退団が決定的になった今もなお、折に触れパンクの名を叫んでいる。
そんなところにパンクの象徴的な技であるgo 2 sleepを、彼らにとってぽっと出の日本人が使ったらどうなるか。想像に難くない。
3.体格で劣る
現WWE世界王者のダニエル・ブライアンとKENTAの体格はほぼ同じであり、従ってKENTAにもチャンスが有るという論調がちらほら見られる。
はっきり言ってダニエルは例外中の例外である。ダニエルよりさらに小柄ながら世界王座に二度輝いたレイ・ミステリオもいるが、レイはWWE入団前からすでに世界的に名の知られたルチャドールだった。ダニエルもインディーの帝王として著名だった。
WWEでは昔から巨体が好まれる傾向にある。一軍でそこそこの人気を博しながら、ポール・バーチルやマイク・ノックスは体格の乏しさを理由に(それでも彼らは190センチ前後ある)二軍に落とされ、戻ってくると横幅が数倍に膨れ上がり、かつてのスピードやバネを完全に失っていた例もある。
また単純にWWEで最も小柄な部類に入るだろうKENTAが、2メートル台も珍しくない巨漢に説得力ある勝利を収められるかどうかも問題だ。
4.軽量級のベルトがない
現在、WWEには軽量級の王座はない。ここまでWWEで活躍できた日本人としてTAKAみちのくやフナキ、タジリが挙げられるが彼らがいた頃には軽量級の王座が存在したし、そのベルトを争うために軽量級のレスラーも集められていた。
ベルトが無くなった今、WWEには軽量級(だいたい軽量級といってもアメリカでは100キロ以下のことで、190センチ98キロでも軽量級である)のレスラー自体がほとんどいない。
KENTAと戦う相手も、KENTAが狙うべきベルトもWWEには存在しないのだ。
5.キャリアで劣る
日本でいくらキャリアがあろうが、基本的にWWEでは歯牙にも掛けられない。WWEでは日本の団体の王座より、全米学生アマレスのキャリアのほうが評価は上である。
インディーの帝王だったダニエル・ブライアンですらWWEに「ルーキー」として登場した。そしてルーキーの中でも最低評価からのし上がってきたのだ。
KENTAはすでに現在のダニエルと同い年であり、ルーキーとして登場するのも困難なのではなかろうか。
WWEにとって半端な年齢で、半端なキャリアの日本人を持て余す姿しか想像できない。
以上、ざっと考えただけでも5点。KENTAがWWEで活躍できるとは思えない理由である。
繰り返すが僕はプロレスといえばWWEしか知らない、KENTAの試合も1~2回しか観たことがないクソ素人である。
KENTAが僕なんぞの予想を覆し、大暴れしてくれればなによりだ。
日本プロレスはほとんど観ていないクソ素人なので、あくまでWWE視点に限るが、以下にその理由を挙げよう。
1.英語が使えない
活躍できないだろう最も決定的な理由がこれである。
現在のWWEで英語が満足に使えないと思われるレスラーはおよそ2人しかいない。同じ日本人のヨシ・タツとインド人のグレート・カリだ。
カリは新日でジャイアント・シルバの名で活躍したことから覚えている方もいるだろう。216センチの恵まれた体格という、英語のハンデを克服する、他にない個性のおかげで彼はWWE世界王座を一度制している。
一方のヨシは今、完全に干されている。すでに6年WWEに所属し、日常会話程度の英語は操れるはずの彼ですらだ。
客観的に見て、ヨシは技術的に他のレスラーに大きく劣ってはいない。
だがWWEではプロレスが上手いだけでは一流にはなれない。試合はあくまでストーリーに添って行われるものであり、流暢に英語が使えないレスラーは、そもそもストーリーに乗ることは容易では無いのだ。
そしてストーリーラインをいったん外されたレスラーは、大きくギミックチェンジするか、新たなストーリーが仕上がらない限りまず再浮上はできない。
ヨシを活かすこともできない現在のWWEのライターに、これまた英語の使えない別の日本人を活かせるとはとても思えない。
2.GAME OVERもgo 2 sleepも使えない
おそらくKENTAの必殺技であるGAME OVERもgo 2 sleepもWWEでは禁じ手とされるだろう。
GAME OVERは現WWE世界王者のダニエル・ブライアンがほぼ同系の技を必殺技としており、go 2 sleepもWWEで一、二を争う人気のCMパンクが使っている。WWEでは必殺技の使用権は基本的に早い者勝ちで、すでに他のレスラーの必殺技として定着している技は使えない。
パンクは夏には退団するが、今もなおファンには支持されており、go 2 sleepの使用許可が得られるとは思えない。
それどころか、KENTAがもしgo 2 sleepを使おうものなら大ブーイングを浴びることは疑いない。
というのも、パンクが退団する理由はWWEへの不満が爆発(俳優活動していたレスラーが出戻ってくるやいなや王座戦線に絡んだのにブチギレた)したものであり、ファンも多かれ少なかれ同じ不満を抱き、パンクの退団が決定的になった今もなお、折に触れパンクの名を叫んでいる。
そんなところにパンクの象徴的な技であるgo 2 sleepを、彼らにとってぽっと出の日本人が使ったらどうなるか。想像に難くない。
3.体格で劣る
現WWE世界王者のダニエル・ブライアンとKENTAの体格はほぼ同じであり、従ってKENTAにもチャンスが有るという論調がちらほら見られる。
はっきり言ってダニエルは例外中の例外である。ダニエルよりさらに小柄ながら世界王座に二度輝いたレイ・ミステリオもいるが、レイはWWE入団前からすでに世界的に名の知られたルチャドールだった。ダニエルもインディーの帝王として著名だった。
WWEでは昔から巨体が好まれる傾向にある。一軍でそこそこの人気を博しながら、ポール・バーチルやマイク・ノックスは体格の乏しさを理由に(それでも彼らは190センチ前後ある)二軍に落とされ、戻ってくると横幅が数倍に膨れ上がり、かつてのスピードやバネを完全に失っていた例もある。
また単純にWWEで最も小柄な部類に入るだろうKENTAが、2メートル台も珍しくない巨漢に説得力ある勝利を収められるかどうかも問題だ。
4.軽量級のベルトがない
現在、WWEには軽量級の王座はない。ここまでWWEで活躍できた日本人としてTAKAみちのくやフナキ、タジリが挙げられるが彼らがいた頃には軽量級の王座が存在したし、そのベルトを争うために軽量級のレスラーも集められていた。
ベルトが無くなった今、WWEには軽量級(だいたい軽量級といってもアメリカでは100キロ以下のことで、190センチ98キロでも軽量級である)のレスラー自体がほとんどいない。
KENTAと戦う相手も、KENTAが狙うべきベルトもWWEには存在しないのだ。
5.キャリアで劣る
日本でいくらキャリアがあろうが、基本的にWWEでは歯牙にも掛けられない。WWEでは日本の団体の王座より、全米学生アマレスのキャリアのほうが評価は上である。
インディーの帝王だったダニエル・ブライアンですらWWEに「ルーキー」として登場した。そしてルーキーの中でも最低評価からのし上がってきたのだ。
KENTAはすでに現在のダニエルと同い年であり、ルーキーとして登場するのも困難なのではなかろうか。
WWEにとって半端な年齢で、半端なキャリアの日本人を持て余す姿しか想像できない。
以上、ざっと考えただけでも5点。KENTAがWWEで活躍できるとは思えない理由である。
繰り返すが僕はプロレスといえばWWEしか知らない、KENTAの試合も1~2回しか観たことがないクソ素人である。
KENTAが僕なんぞの予想を覆し、大暴れしてくれればなによりだ。