~あらすじ~
小学三年生の西崎詩穂と間宵紗江子は親友同士。紗江子の父は人気者で誰からも慕われていたが、詩穂の母と失踪してしまい、残された紗江子の母は狂乱し、詩穂と紗江子の運命も大きく狂わされる。
~感想~
中盤から後半にかけて大きくジャンルが変わり、最終的にどこへ着地するのかはネタバレになるので伏せるが、とりあえずミステリ要素は大きいので、作者のファンは安心して欲しい。
が、理由が付けばいいというものではなく、むしろ無茶でもなんでも理由さえ付けられれば、どこまでミステリとして成立させられるのかに挑戦するかのように、無茶に次ぐ無茶が次々と行列をなして押し寄せる。
結末も実にここ最近の作者らしいもので、ファンでも評価は大きく分かれることだろう。
個人的には全く好みではなく、楽しく読める部分もあったが、良い評価はできない。無茶だし。
近年は作品によって当たり外れの振り幅が大きくなってきたが、歌野晶午には正直あんまりこういう方面の作風は期待してない、というか普通に面白い本格ミステリが書けるのに、なかなか普通に書いてくれないので困る。
20.8.26
評価:★☆ 3
小学三年生の西崎詩穂と間宵紗江子は親友同士。紗江子の父は人気者で誰からも慕われていたが、詩穂の母と失踪してしまい、残された紗江子の母は狂乱し、詩穂と紗江子の運命も大きく狂わされる。
~感想~
中盤から後半にかけて大きくジャンルが変わり、最終的にどこへ着地するのかはネタバレになるので伏せるが、とりあえずミステリ要素は大きいので、作者のファンは安心して欲しい。
が、理由が付けばいいというものではなく、むしろ無茶でもなんでも理由さえ付けられれば、どこまでミステリとして成立させられるのかに挑戦するかのように、無茶に次ぐ無茶が次々と行列をなして押し寄せる。
結末も実にここ最近の作者らしいもので、ファンでも評価は大きく分かれることだろう。
個人的には全く好みではなく、楽しく読める部分もあったが、良い評価はできない。無茶だし。
近年は作品によって当たり外れの振り幅が大きくなってきたが、歌野晶午には正直あんまりこういう方面の作風は期待してない、というか普通に面白い本格ミステリが書けるのに、なかなか普通に書いてくれないので困る。
20.8.26
評価:★☆ 3