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ミステリ感想-『風間教場』長岡弘樹

2020年08月15日 | ミステリ感想
~あらすじ~
警察学校教官の風間は、警官の資格なき者に容赦なく退校を命じる鬼教官と知られる。
だが新校長の久光は風間へ「今年度は退校ゼロ、失敗すれば風間が退任」を持ちかける。


~感想~
教場シリーズ初の長編。といっても第一作の「教場」は長編同然の物語を短編集として区切ったものだったし、本作も明確な話の区切りがあるので短編集として読むことも可能。
話題を呼んだ第一作以降は、比べると質は一段も二段も落ちており、本作も長編となれば話も間延びしてしまうかと危惧したが、心配は全くの杞憂で、むしろ「教場」の頃の切れ味が戻ってきた。
各エピソードがそれぞれ独立した短編として成立する、キレのあるトリック・伏線を備える。終盤に起こる衝撃の展開があまりに肩透かしだったのは残念だったが、素晴らしい結末で読後感は最高。シリーズ第一作を楽しんだ読者には強くおすすめしたい良作である。

余談だが、読んでいて脳内の風間のイメージが完全にキムタクに塗り替えられていて笑った。
自分はドラマを視聴すらしていないのだが、CMその他でちょっと見ただけでここまでキムタクにミーム汚染されるとは。キムタクの存在感恐るべしである。


20.8.1
評価:★★★☆ 7

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (根岸鴨)
2020-08-17 20:34:57
こんばんは。なるべくキムタクを思い浮かべないようにしながら読んでました。
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Unknown (小金沢)
2020-08-18 21:38:31
どうも!僕はすぐ諦めてキムタクに身を委ねました
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