東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

週刊新潮、週刊文春は舛添班を

2016-04-13 22:33:47 | 舛添都知事
今朝のフジテレビで舛添都知事の出張費用のべらぼうな額について放送していた。小倉という人かな、スイートが一泊19万円やファーストクラス搭乗なんて問題ないじゃないかと話していた。おやとおもったが、あれはほめ殺しかな、それともなにか他の下心があったのかな。

ロンドン出張で5000万円以上というので、非難や呆れるコメントが多くマスコミに出ているなかで小倉氏はどういう魂胆なのか。問題は宿泊代や飛行機代だけではない。どう足したって5000万円にはならないのではないか。その辺を都庁記者諸君には聞いて欲しかった。これでは週刊文春、週刊新潮の出番だ。かっての田中角栄の疑惑追及の時の様に社内に本格的な取材チームを編成してもらいたい。

フジテレビでは舛添が記者会見で答えている場面が出ていたが、ひどい顔をしていた。なんていうか、邪悪な田舎おやじというところだ。前歯をむきだして陰険な金壷眼で理屈にもならない反論をしていることに非常な不快感をおぼえた。本性、素性が出て来たという印象を強く受けた。

「香港の市長が日本に来てビジネスホテルに泊まったらどう見られるでしょうね」という趣旨の「反論」をしていた。そうして記者に対して「もう少し冷静になれ」という。幼稚園の児童でもこれが反論にならない低脳なものであることは分かるだろう。だれもビジネスホテルに都知事が泊まるべきだという批判をしていない、ということが分からないらしいね、舛添は。

今日の夕刊フジではロンドン市長の出張経費と比較している。来日した時の宿泊費は一泊3万5千円だったそうだ。また、航空運賃は66万円(舛添は266万円)という。

埼玉県の黒岩知事や埼玉県の上田知事の批判も載っている。

5000万円の内訳明細は週刊誌にしらべてもらおう。お土産代なんて名目で千万円単位の支出があるのではないか。また、相応のお土産を渡せば向うからも返礼せざるを得ないが、この相手からのお土産をだまって舛添のポケットに入れているかどうかも調べなければならない。

随行員の問題、石原、猪瀬前知事よりも多いそうだ。これは何を意味するか。都庁の高級職員の懐柔費と見るのが妥当だろう。ということは舛添はまだ都職員をコントロールしていないということだ。この辺の背景も探る必要がある。

それ以外にも色々調べる点があろう。それは新潮、文春の得意分野だろう。素人が思いつくよりもはるかに多くの調査ポイントがあるだろう。期待していますよ。

舛添都知事に背任横領の疑い

2016-03-30 08:18:39 | 舛添都知事
例の韓国学校のために都有地を貸与する問題、ニュースでは判然としないが売却ではなくて貸すということらしい。貸すからには賃貸料を貰うんだろうが、どういう条件でか発表がない。都民の財産である。いかなる取引をおこなうつもりか、都民に明確にする義務がある。

もっとも、もう密約が相手方と出来ている可能性が高い。発表するくらいだから、その辺は煮詰まっていると考えるのが当然である。

この賃貸料とか条件を舛添は発表しているのか。舛添はマスコミに公表する義務がある。これまで秘密にしているなら、舛添に背任横領の疑いがある。

正当な市場価格で売却するというなら、若干の執行猶予の余地がある。その価格が都民にとって有利で、その売却価格でさらに多くの都民用の土地が有利な条件で確保出来るなら考慮の余地があろう。

それでより多くの新たな都民用の土地(例えば保育園建設のための新たな土地取得と建設費)がまかなえるという計画なら情状酌量の余地がある。

名目的な賃貸料で貸し出す等実質的な贈与なら犯罪であり、論外である。大体韓国学校は本当に必要な土地なら何故銀行でローンを組んで通常、正常な土地取得行為を取らないのだ。これなら誰も文句を言わない。

あきらかに、実質無償で取得する行為としか思われない。舛添知事には都民のために職務を行い、都民のために権限を行使するという責任がある。その職務を逸脱する今回の決定は背任罪で刑事告発すべきだと思われる。

石原慎太郎氏の時宜を得た寄稿

2015-01-25 08:39:22 | 舛添都知事
何日か前の産經新聞に石原氏が寄稿していた。趣旨ははっきりしないが、近代から始まったキリスト教国とイスラム教国の戦いはこれから本格化するということらしい。

らしい、というのはこの文章意味が捉えがたい。私は石原慎太郎のファンである。といっても「しゃべくり」専門であるが。彼の文章は昔からなじめない。衒いがあるというのかな。といっても政治的な文章だけである。彼の小説は全く読んだことがない。

彼の小説を読まないというのは単なる巡り合わせなんだろう。嫌いとか好きというのではない。興味が持てないというのかな。手に取る気がなんとなく起こらないとしかいえない。彼の「太陽の季節」が芥川賞をとったあとで文藝春秋にのったときにはたしか読んだ。それしかない。随分昔の話だ。内容もほとんど記憶していない。

さて、頭書の産経の寄稿に戻るが、趣旨がどこにあるか漫然としているのは、難しい現下のトピックに関係するので、意図的に韜晦しているのか。あるいは書いていた時に問題を整理しないまま書いたのか判断出来ない。

ここまでがマクラである。イスラム国の人質の件に関連して、おそらく石原氏もそれに触発された寄稿だとおもうので、別の角度から感じていることを書く。

陰徳という言葉がある。善行は隠れてするものである。今回の安倍首相の一連のプレゼンテーションは彼に同調する人たちから見ても宣伝臭が強かった。ま、税金を使うのであるから国民に説明する義務は有る。しかし、それは帰国してからしかるべき方法で国会に報告すればよろしかろう。

つぎはイスラエルとの関係である。安倍さんや側近の意図はアメリカを牽制するものであったろう。日本もイスラエルも最近のアメリカに強い不満を持っている。

イスラエルもアメリカの最近の態度は「裏切り」だと捉えている。両国は接近する理由が十分にある。

建国以来イスラエルはイスラム諸国から目の敵にされている。日本はイスラム諸国とは長いこと友好関係に有る。またいくつかの国とは石油の供給国として死活的に重要な関係にある。したがって、イスラエルと直接に接近することは避けていた。

もともと、イスラエルが建国される前は日本とユダヤ(イスラエル)との関係は非常に良好であった。同祖論まである(あった)。紀元前600年頃ユダヤが亡国の憂き目に遭い、ユダヤ12部族のいくつかが東へ東へと流浪して日本に来たという説まで有る。

この同祖論というのは日本よりユダヤ人の方に信奉者が多い。かって天皇が西日本としてユダヤを治めれば良いといった人もいた。アインシュタインじゃなかったかな。

戦前には満州にユダヤ国家を建設させるという案まで日本軍部にはあった。連合軍が勝利したからパレスチナにユダヤは建国させてもらった訳である。

当時ヒトラーが日本軍の支配下にあった中国在住のユダヤ人をドイツに送還してくれ、と要求したことがあったが、東条英機内閣は日本の民族政策に反するとして閣議でヒトラーの要求を拒否している。一外交官である杉原千畝のことばかり喧伝されるが片手落ちでおかしなことだ。歴史を認識するとはこういうことではないか。

ドイツ軍の占領下にあったフランスがフランス国内のユダヤ人を見つけてドイツの強制収容所に送るための組織まで作って協力していたことと比較してみるが良い。戦争に勝つということ、負けるということはこういうことなのだ。勝つということは「勝手に正義を振り回す権力を得る」ということと同義である。

どうも脇道に逸れて長くなったが、安倍さんがアメリカを牽制するためにイスラエルと接近するのはいいアイデアではあるが、プレゼンテーションにも側近は気をつけないと行けない。日本はイスラム諸国とも良好な関係を保持する必要があるのだから。