ある報道によるとグアムを発進したB52戦略爆撃機は対馬海峡をまわり日本海を北進したという。こういうルートで飛行するのは「異例」だそうだ。異例というのは前例がないということか、まれにしか無かったということか意味ははっきりしないものの、ある予兆を感じる。
クリントン大統領の時代、アメリカは北朝鮮の核開発を阻止するために北爆を計画したが、同盟国なかんずく南朝鮮の人的被害が大きいので思い留まったことがある。トランプは民主党がやったことをことごとくひっくり返してきた。逆にやらなかったことを強行してきた。アメリカは最近の韓国の、従北、反日の姿勢を警戒している。GSOMIAの理屈の通らない破棄に危惧を抱いている。もはや同盟関係を維持できないとの不満もあるという。
同盟国とみなしえなくなればクリントンが躊躇した同盟国への甚大な被害も北爆を中止する理由にはならない。ディール上手のトランプだか、北との交渉を見限れば一転して強硬な手段に転じることは十分に予想できる。