東方のあけぼの

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大谷翔平は狙ってボールのボールを打つ

2021-05-19 19:33:46 | スポーツ

 メジャーリーグで活躍する日本選手は増えたが、BSで中継していたらまず見るのは、あるいは見たいと思うのは三人しかいない。他の日本選手は特別に見たいとは思わない。その三人は古いところから野茂投手、イチローそして大谷翔平である。

 今年は大谷だ、アメリカのメディアは彼がボール球をホームランにすると大騒ぎだが、これでイチローの打撃を思い出した。彼もとんでもないボール球を打った。たしか小泉さんが首相のころ、アメリカのブッシュ大統領が来日して国会の演説だったが、イチローに話が及んで、かれは来たタマは何でも打つなんていって万座の笑いを誘ったのを思い出す。かれはワンバウンドの球をヒットにしていたからね。

 それで思い当たったのだが、イチローはやみくもにボールになるたまにバットを出していたのではなくて、そういう球を狙っていたからこそ、安打になったのではないか。それで大谷のことに思い当たった。ボールになる高い球を打とう、地面すれすれの球を打とうとしていたから、それに応じた打撃ができたのではないか。もっとも、イチローにせよ大谷にせよ、技術やパワーがなければヒットやホームランにはできないのは勿論である。

 そう思っていたら、13号だか14号のホームランを打ったときにマドン監督が彼はあの球を狙っていたのかもしれないと言っていたがその通りだろう。

 投手は意図的にボールダマを挟む。バッターを迷わすためだが、そういう投球は全力でなげない。当たり前だ。もともとボールにするつもりの投球に全力を出していたら疲れてしまう。つまり意図的になげるボールダマには最初から力もクセもない。打ちやすいのだ。

 自分も投手の大谷は相手投手がボールダマを挟むタイミングを予測出来るのだろう。そしてあえて狙い打つのだろう。ねらっていれば容易の巧打を打てる。

 ピッチャーは困るよね。力のあるストライクばかりなげていれば疲れるし、そのうちに打たれる。外そうとした球はコース、球種を読まれて強打される。とんでもなく外れた玉を投げればホームランではなくてフォアボールですむが、ファンの手前そんな露骨なことは出来ないだろう。大谷の本塁打はかなり増えそうだ。