総選挙で街はしばらく騒々しくなる。今度の選挙には間に合わないが日本の選挙制度を考えてみよう。一部はこのブログに前に書いたが提案は二点に絞られる。
1:衆参両議員の定数を半減せよ。
2:人数比を不可侵の基準にすることを止めよ。
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1:ついて
選挙民が投票の判断基準とするのは、支持する政党である。したがって日本の民主主義の質を決定するのは各政党の公認判断のまともさである。支持する政党の候補者がいい加減な、情実あるいは派閥力学によって判断が左右されているなら、どんな屑(クズ)が表に出てくるか分からない。
もう一つ、人数が多いと選挙区は都市などの人口密集地では当然面積は小さくなる。そうすると大所高所からの政策ではなくて、地元に利益誘導する連中が選ばれる可能性が高くなる。地元に道路を整備するとか、飛行場を持ってくるとか、橋を架けるとか。
あるいは、親からとか祖父の代から代議士だという連中が親の七光りと地元の利益誘導団体である後援会が勝手に自分たちの既得利益を守るために候補者を選んでしまう。今度若手改革派を気取って総裁選挙に出たのが祖父の代から三代にわたって政治屋稼業だったというのも皮肉である。もう一人の支持者の中心にいたのも年は若いが親の代から(確か祖父も代議士だったと思うが)代議士首相だったというのも笑えない滑稽話である。
いまのベラボウに人数の多い代議員数では政党事務局は候補者を精査するには手がまわらない。したがってクズが出てきて代議士になってしまう。三分の一かせめて半分にすればフルイの目はもうすこししっかりとするだろう。自民党は幹事長ではなく、候補者選定の権威ある組織を作るべきである。
2:候補者数を決めるのは選挙民の数ではない。
人数比という最高裁判所の妙な判決がある。また、どの政党も最高裁の判断を理由にする。こんな白痴的なことはない。過疎地などはこれでは割を食らってしまう。そういう所は国防上の観点からも必要十分な代表権を持つ必要がある。日本は四方、主として裏側だが悪党国家に囲ニョウされている。こういう県は充分な代表権を持つ必要がある。
日本の首相を選ぶのは議員である。要するに間接選挙だ。政党の候補者精査能力は日本の政治の質を決定的に左右する。