東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

岸田・林のこうもり外交

2021-12-09 23:08:10 | 東アジアの悪友

 岸田・林コンビはムンジェイン並みのこうもり外交になってきた。大分手の内が分かってきた。アメリカの顔を立てるつもりで閣僚は北京オリンピックに派遣しない。室伏とかいうスポーツ庁長官を派遣する。彼は次官級か、次次官級の役人だ。これでアメリカの顔を立てたつもり。もちろんアメリカには通用しない。これで北京の顔を立てたつもり。北京が満足するわけもない。しかし、彼らは自分たちの脅しは一定程度きいたとは思うだろう。岸田はボイコットという言葉は一言も漏らさない。米中の採点をみると、アメリカは完全な落第点をつけるだろう。北京は及第点をつけるかどうか。
 問題は閣僚級を派遣するかどうか、と言うことではない。人権問題を糾弾するからボイコットするのだ。アメリカに同調するイギリス、オーストラリア、カナダの声明ははっきりと人権問題を非難したうえで、ボイコットという言葉を使っている。
上記の日本の方針(案)はマスコミを使って観測気球をあげているのだろう。こんなところでどんなもんでヤンショウかとバイデンと習の顔色を窺っているのだ。このくらいでご勘弁をと哀れっぽく嘆願している。
 唾棄すべき卑下ぶりだ。岸田はこうもり外交をするなら、最低でもボイコット声明をだすべきだ。そうすればアメリカは小物役人を派遣しても70点ぐらいは付けるかもしれない。避難声明を出すかどうか、だよ、キモは。岸田・林コンビは本筋を取り違えてはならない。

 シナの何とかいう外務省報道官が「シナは東京オリンピックに協力した。今度は日本が信義を示す番だ」といったという報道があった。幼稚園児でも騙せないトリックを使う人間だ。もっとも日本人の中にも幼稚園レベルが相当いるから用心しないといけない。

 大体、東京オリンピック開催の是非はコロナ問題だろう。そして結果不参加を表明した国は世界中でどこにもなかった。今回の問題はシナの人権問題だ。妙な脅しは失笑を買うだけだ。大体シナが東京オリンピックに参加したのは北京オリンピックを習近平の権威づけに利用、成功させるために、ぜがひでも参加したかったのだろう。