東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

誰がウクライナの戦後復興を担うのか

2022-05-31 09:37:55 | 安全保障

 ロシアは生来のヤクザ的なシマ獲得欲からウクライナに侵攻したと思われる。
しかし、戦局が思うように進まず、狂ったように無差別的にインフラを破壊しまくっている。一般住宅にも見境なく砲撃、空爆を行って破壊している。仮にロシアが東部や南部に支配地域を獲得しても、戦後復興を実現しなければ実利は得られない。普通占領地に領土欲があれば、支配の果実を得るためには、インフラとか経済フレームは残すものだ。
 拙劣な戦争遂行で疲弊したロシアの経済力では、ウクライナの経済復興は不可能になっている。要するに戦争のために国力は疲弊し、そのうえ戦後果実は全く期待できない。ダブルパンチだ。ロシアはウクライナ占領地(たとえあったとしても)の戦後復興を行う力は残っていない。どうするの、相手の領地を徹底的に破壊しまくって引き上げるのか。NATOの東方拡大を食い止めたことに満足して。
 欧米諸国は逆ににウクライナの破壊の賠償をロシアに求めるだろう。ロシアが破壊したインフラ、国力の償いは当然のこととして欧米はロシアに要求する。いまの制裁なんかの生易しいレベルではなくなるだろう。