東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

シビリアン・コントロール今いずこ

2013-09-03 20:06:54 | 国際・政治

日本人がアメリカ流の政治を心から受け入れたきっかけは、敗戦でもなければ、東京裁判でもない。

トルーマン大統領によるマッカーサー元帥の解任である。電撃的であった。大統領が命令しただけで、あれだけ日本で絶対的な権力をもっていた元帥は解任されてから一週間以内に離日した。

もともと、トルーマンとマッカーサーは仲が悪かったが、朝鮮戦争で鴨緑江の北側に原爆を50個も落とせというマッカーサーの発言を機に電撃的に解任した。

これが戦前の日本軍では考えられないことだった。これがシビリアン・コントロールか。政治家の力が軍隊に対してこれだけ強ければ非合理な戦争はしないだろうと、日本国民は目をひらかれた思いがした。

戦前は関東軍の下級参謀が勝手なことをやり、軍部首脳はそれをやめさせるどころか、若手のかつぐ神輿に乗ってやろうとばかり考えてた。

そのアメリカもいまや軍部主導になっている。ベトナム戦争もおかしかったが、ブッシュのイラク戦争あたりからはアメリカ軍は関東軍化している。関東軍でも実際に政治を動かしたの諜報将校たちであったが、今回のシリア問題でもアメリカ軍を動かしているのは(というのは、とりもなおさずアメリカの政治、外交を動かしているということだが)、軍の諜報部隊のようである。


すべて仮定、マスコミの怠慢により

2013-09-03 08:57:18 | 国際・政治

シリア情勢であるが、マスコミの怠慢により情報が皆無なので、素人がつぎのような仮説をたてた。つじつまはあうと思うがどうかな。

なんの根拠もない。しかし、初歩的な情報の提供がないかぎり、この憶測は否定できないだろう。

一番大切なのはこれまでの具体的な経緯(米国、欧州のコミットメント、政策)とシリアの内戦状況の公正妥当な報告である。つまり戦況はどちら側に傾いているかということだ。

欧米の代表者としてアメリカをあげるが、アメリカはアサド政権を倒して反政府軍に勝たせたい。武器援助もしていると聞いた。謀略チームも送り込んでいる。

で、今回のことだが、これまでのアメリカのやり方がうまくいっていない。この点は内戦の状況を報告するマスコミの義務がある。いわば観戦記だな。それが全然しろうとには届いていない。

それで、あからさまに巡航ミサイルを撃ち込むとか空爆をしたい。イラクみたいに。それで國際世論をごまかすために化学兵器を持ち出した。

イラク戦争の時にブッシュが「大量破壊兵器がある」といった。これで世界はついてきたのだが、あとで真っ赤なウソと分かった。だからこの手は通用しなくなった。

こんどは「ある」じゃなくて「使った」といえば國際社会をだませるとおもったんだろうな。ところがやりかた、つまり論拠薄弱、また証拠なるものも、あるあるとケリーが呼号するだけ。

それで、だましきれなくなったのだろう。

アメリカは空母ニミッツを出動させるという。尖閣へ空母を出動させるのが先である。居候はこういう時にご奉公しなくてどうするのだ。