安倍ボン内閣が、またまた時間を60年戻そうとしている。彼の言う「戦後レジューム」とは、前へ進むことではないらしい。
政治資金規正については、遅々として進む気配がない。私など、本の数十円の領収書も、懸命に必要経費に取り込むために、領収書などを残しているのに、そんなことすら嫌がっている。
その一方で、国民投票法案や今回の教育関連法案など、どんな審議をするのか知らないが、スイスイと通過するようである。教育再生特別委員会の、本当に目指すことは国家に殉じる国民の育成にあるようである。
戦後レジュームが、憲法のことを名指ししているのは明らかである。この人は憲法の九条 と前文を何とかしたいらしい。
が、この憲法が初めて「主権在民」や「法の下の平等」や「信仰の自由」や「女性の参政権」や「拷問の禁止」や「勤労者の団結」や「最低生活権の保障」や「表現の自由」などなど戦前になかったことも、戦後のレジュームなのだろうか。
自らに都合の悪いところだけ引き合いに出して「戦後レジューム」と表現するのは、美しくはないだろうと思うのである。彼のレジュームは戦前への復古主義でしかないと思えるのだが・・・