宮崎県の黒牛の繁殖農家で、口蹄疫が発生した。口蹄疫は偶蹄目(蹄が二つある動物)に発生する、ウイルスによる病気である。極めて伝染性が高く空気感染が起きるとされている。口の周りと蹄の周りに水泡が出来る病気である。これ単独感染ではそれほど重大な病気ではない。
かつては、列車と同じスピードで伝搬するとまで言われていた。最近は多くの変種が見つかっていて、それほどの伝搬力はないがそれでも恐ろしい感染力ではある。兎に角家畜の伝染病で最も厄介な病気である。対策が遅れると一気に広がってしまう。
今回の発生は、10年前の発生に酷似している。今年になって、韓国で口蹄疫の発生が確認されている。今年の3月に鹿の口蹄疫発声している。その直後の発生である。そのときも宮崎であった。この2つのことは10年前と同じである。何かあるのだろうか?
前回はその後に周辺で発生が見られて、その後北海道に飛び火した。今回もそうならないよう願いたいものである。前回は、どうやら輸入した稲藁が持ち込んだのではないかと思われている。確認はされていないが、推定である。
何でもかんでも安ければどんな国にでも出かけて、買って来るというシステムは見直すべきである。これは人の食い物も同じである。
農水省の対応は今のところ迅速である。大臣を貸先本部長に据え、半径10キロほどの移動禁止が敷かれることになる。人への感染は確認されいないが、類似の病気はある。
それにしても10年前の初回発生と構図が似ているのが気になって仕方ない。