そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

またも虚言で乗り切る安倍首相

2014-07-01 | 政治と金

安倍政権は集団的自衛権行使容認の閣議決定を行った。記者会見を見ていて、平和憲法のもとでとか、平和憲法ではと、憲法を頻繁に引用していることが奇異に思えた。
安倍晋三は、要職に就くまでは日本の核武装まで主張していた、どう見てPhoto も極右翼の国粋主義者であった。憲法を目の敵にしていた。石原慎太郎が、頻繁に繰り返す憎っくき押し付け日本国憲法であった、ハズである。安倍晋三にとっては。
その男が首相となって頻繁に、現日本国憲法の九条の元での武力行使であることを、情緒的事例を掲げて説明する滑稽さは、その裏にあるものを推測させる。
それこそ安倍晋三の戦略である。とりあえず閣議決定を行っておけば、あとはどうにでも持って行けると踏んでいるのだろう。関連法案が01国会に提出されたとしても、共産党と社民党以外はいずれ賛成に回ることになる。最も不甲斐ない、民主党は党の分裂さえ引き起こすであろう。それも織り込み済みかもしれない。
これはちょっと前に見た光景に酷似する。オリンピック誘致の、放射能封じ込め発言である。「0.3キロ平方以内に封じ込めている」、などと明らかな嘘でその場を乗り切って、誘致に成功した。首相の嘘は多いに効果があった。
先ずはなんとしても誘致さえしておけば、何とかなるという判断である。日本の報道陣は日ごろの会食で懐柔していあるし、野党は腰抜けで何もできないし、与党の公明党は党是をかなぐり捨てて政権にしがみついて離れないからである。
今回の集団的自衛権行使容認についても、安倍首相は虚言で乗り切った。秘密保護法も同じであるが、当面は何事もなかったように過ごして国民が忘れたころに、法の本質を剥き出してくるのである。

海外で武力行使可能になっても、戦争に巻き込まれることはないと、根拠もなく説明していたが、それも嘘である。戦闘場面や紛争の最先端では、首相の判断を待つことなどできるわけがない。現場の指揮官が判断を下すことになる。つまり戦火は拡大するしか軍人は選択しないから、永久に武力行使を放棄するしか平和にはならないのである。

コメント (2)
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