そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ユダヤ人にとってホロコーストは何だったのか?

2014-07-21 | 政治と金

イスラエルによるガザ地区への攻撃が止まない。イスラエルが平和になるための、自衛の作戦だと地上戦まで行う。ハマスは貧相な武器を持つテロ集団であるかもえいれないし、イスラエルにとっては脅威であることは否定しない。
然しかと言って、戦車まで投入する壊滅作戦は、ほとんど無防備の人たちが被害にあっている。民族を殲滅する意図とも見られる。
こうした暴力が、パレスチナに人々を屈服させるのは、一時のものである。
何の武器も持たない隣人を殺された人々は、イスラエルに敵意を抱き報復意思を持つのは、至極当然のことである。イスラエルは、テロを減らしているのは葉の部分だけである。根は一層強力になり、消えることはない。

イスラエルは、第二次世界大戦後に建設された国家である。Photo2000年前に追われた土地、パレスチナに建国された。1947年に国連でパレスチナ分割決議(181号)がなされ、半年後の48年に独立した。
様々な経過があるが、ヒトラーによるユダヤ人せん滅作戦An_anonymous_boy_at_haifa_port_in_jによって、800~1100万人が虐殺された。歴史に かつてなかった民族の悲劇である。個人的にも、少年期に「ア ンネの日記」や「夜An_auschwitz_survivor_bares_the_tatと霧」やアウシュビッツ収容所の写真集など見て、ユダヤ人の悲劇を心に強く刻んだものである。
ユダヤ人は、さぞかしこの迫害の悲劇歴史を教訓として、立派な平和国家を建国するものと信じていた。

ところが現在彼らの行っている行為は、自ら受けたホロコースト、ジェノサイドをパレスチナの地02で再現しているかのようである。ただし今度は加害者としてである。
時はすでに21世紀である。人類は戦争の前世紀から、多くのことを学ぶべきである。特に直接的な被害者や加害者は、暴力が新たな暴力を生み出すことを体験したはずである。
ところが、民族として特定された迫害からユダヤ人は、さらに民族の壁を高くしてしまった。彼らは、被害者であった立場から、何も学んでいない。
強大な戦力を持つイスラエルが、ほとんど無防備の人たちを無差別的に殺害する非道を、いつまで続けるのであろうか。こうした暴力が平和をもたらさないことは、彼ら自身が体験しているはずである。彼らは、自らの迫害の歴史を忘れたように、まるで報復するかのようにパレスチナの地を暴力的に支配しようとしている。
同じように、日本の安倍晋三も戦争の世紀から学んだ平和憲法を破棄し、一層強大な武力を持ち、再び戦争の世紀を再現しようとしているかのようである。
愚かな権力者や国家は、暴力が正しいことのように振る舞うのである。

コメント (2)
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