少年を殺害したことに始まる報復としての、イスラエルの空爆
がガザ地区を攻撃している。もうすでに120名以上に人が殺害されている。
イスラエルは安全と思われるまで、攻撃するというのである。国連ではテロに対する攻撃であると、平然と正
当化している。パレスチナの戦いは、イスラエル建国以降無数に行われてきたが、死者の数は280対1の割合である。死者数を比較しているのではない。兵力などの格差を表現したいのである。
イスラエルは、ナチによるホロコーストを受けて建国された悲劇の国家である。が、自らが体験した悲劇をさらに上塗りするように、パレスチナで加害者としての武力行動を繰り返す。
武力攻撃が治安をもたらすとイスラエルは考えているのであ ろうか?暴力的行動がパレスチナの人々を、納得させると信じているのであろうか?ユダヤ人の歴史はこれまでの歴史から何を学んでいるというのであ ろうか?この子どもたちの死体から、平和が訪れると思っているのだろうか。
更に今回の悲劇は、仲介者がいないということであ
る。本来ならアメリカが出てくるところであるが、アメリカはイランと関係回復の最中である。
ガザを支援していた、エジプトのイスラム同胞団は非合法化された。
オバマのアメリカは、シリアどころかイラクですら手を出すことが出来ない。存在感をなくした国家となっている。
イスラエルは自衛のための攻撃と主張する。これが自衛権だろうか?安倍政権の唱える自衛権はこれをどう説明するのだろうか?彼らの言葉を肯定しても、明らかな過剰防衛である。
自衛権とは自らを守ることであって、他国の人々を殺すことではない。
暴力に対して、暴力的に解釈し、暴力的に反応していては平和は来ない。日本の憲法はそのことを訴えているのである。