19日にウクライナ東部で、マレーシア航空機(MH17)が墜落した。状況から撃墜されものと推察される。誰が1万メートル上空の航空機を撃墜したかである。
ウクライナ政府か、ウクライナ東部の親ロシア派か、ロシアの3者の誰
かである。いずれにしても、ロシア製の地対空ミサイル“ブーク”による撃墜と思われ、これはロシアとウクライナ政府が所有している。
早々にEUとアメリカが、親ロシア派が撃墜したと発表している。彼らはロシアからブークを貰い受けている、撃墜時の交信記録
を傍受したと発表している。ブークは巨大な施設である。国境を越えての移動を隠密裏にやることは困難である。更に、操作をするためには、最低でも4か月要する。親ロシア派が扱うにはかなり高いハードルである。
ウクライナ政府の可能性はあるが、目的が判然としない。ロシアも同様である。誤射をするほどのレベルでは、ブークの操作は無理であろう。
ブークはミサイルに先行する発射が必要だったり、本体も大きくマッハ4の高速で、発射地点など衛星での確認は可能と思われる。
アメリカの早々の発表には、きな臭いものがある。プーチンが即座に否定している。捜査には協力すると発表してるが、これも怪しいものである。
日本のメディアは一方的にアメリカとEUの情報を流す。交信の傍受もミサイルの移動の動画も、ロシア側は反論している。
最大の問題は、撃墜の理由である。誤射は疑わしく、現場の跳ね上がりが行った可能性が高い。サハリン上空の大韓航空機撃墜が思い起こされる。
その可能性は、ウクライナ政府とロシア側にある。が、いずれにしても真相解明には、相当の時間がかかるであろう。むしろ解明されない可能性の方が高い。国家が関与していれば、不都合な情報は秘匿されるからである。
それにしてもまたしても、マレーシア航空である。インド洋上で行方不明になった奇怪な事故は、機体の確認も何もやられていない。関連はないと思われるが、歴史的な事故を同一会社で半年で起きるのも、この事件の”怪”である。