そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

結局は民主党が安倍政権を支える

2015-10-30 | 立憲民主党
自民党が数えきれないほどの失政と憲法違反や法律違反、違法行為をいくら重ねて一時内閣支持率を下げても、半月もすれば微妙に回復する。その原因の多くは民主党の不甲斐なさに原因がある。民主党は全く支持率を伸ばすことができない。
共産党が国民連合政権構想を、安保関連法廃案を最大の政治目標として提案した。岡田代表は小選挙区制の中で競い合うことで、自民党を利すると前向きの姿勢を示していた。これに対し細野政調会長から強い批判が出た。前野や長島など右からだけではなく、ベラルを標榜していた長妻からも批判が出る始末である。共産党の提案は、綱領を横に置いた選挙協力程度のものともわれたが、民主党内ががまとまらない。
更には、元政調会長でもあり外務大臣をも務めた松本剛明氏が、「政権を目指していた私の思いと民主党の思いが重なることがなくなった」と離党届を出した。温厚な人柄で政策通としてもで知られ、高祖父に伊藤博文を持つ家柄の人物である。先の安保法案関連では対案を自らも作り、党に提案したが共産党に主導権をとられ検討もして貰えなかったことを、離党の理由に挙げている。
宮城県議会選挙では、民主党は議席を一つ減らし、倍増した共産党に次ぐ第三党に落ちてしまった。自民党は過半数割れはしたというものの、圧倒的な第一党であり、世論調査の結果がそのまま数字に表れた格好になっている。
岡田民主党は維新の党と連携を模索していた。その動きは、安倍に近い橋下によって見事に砕かれた。党内外から叩かれて行き場のなくなっている、岡田代表である。
沖縄では辺野古新基地建設を巡って、自民党の違法・無法行為の県民感情を逆なでするやりたい放題であるが、民主党は辺野古については沈黙を決め込んでいる。鳩山政権時代の整理すら党内でできていないのである。
暴走する自民党に対抗できるのは、現状では具体的には野党第一党の民主党しかない。その民主党は自民党がいくら失政を重ねても、支持率を伸ばすことがない。あの民主党政権時代の不甲斐なさに戻りたくないといういう感情が国民の間に拭いきれていないのである。それを民主党は裏打ちするように、安倍政権の失態を糺す力すら失っているかに見える。結局は民主党の不甲斐なさが、皮肉にも安倍政権を支える構造になっていると言える。
コメント (3)
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