『Don't Follow the Wind - Non-Visitor Center展』が、9月19日から東京・神宮前のワタリウム美術館で開催されている。この展覧会は、今年(2015年)3月11日から東京電力福島第一原子力発電所付近の、放射線量が高く帰還困難となっている区域で開催されている展覧会『Don't Follow the Wind』のサテライト展示である。
これは通称「見に行けない展覧会」と言われているものである。12組の芸術家が作品を帰宅困難地区となっている、場所に作品を展示してあるというものである。つまり、放射能汚染が収まるまでは見ることができない作品の展覧会ということである。上の旗が作品の所に建てられているとのことである。チケットの有効期限は、2×××年となっている。
もちろん許可が取れる人はそれ以前に鑑賞することはできるだろうが、この展覧会の目的はそこにはない。声高に放射能汚染を叫ぶことより、こうしたある意味で積極的と思えるような、持続的な汚染への強いメッセージが感じられる発想が素晴らしい。放射線測定計量機を片手に、怯えながら汚染地区の除染をやることも大切であろうが、のど元過ぎればすぐ忘れどこ吹く風の日本人には良い企画である。
放射能核汚染に晒された地域の不条理を、見に行けないが展示している不条理と重ね合わせて、存在続ける展覧会の意味・意義を高く評価したい。素晴らしい企画である。何時の日か見に行けるのであろうか?
これは通称「見に行けない展覧会」と言われているものである。12組の芸術家が作品を帰宅困難地区となっている、場所に作品を展示してあるというものである。つまり、放射能汚染が収まるまでは見ることができない作品の展覧会ということである。上の旗が作品の所に建てられているとのことである。チケットの有効期限は、2×××年となっている。
もちろん許可が取れる人はそれ以前に鑑賞することはできるだろうが、この展覧会の目的はそこにはない。声高に放射能汚染を叫ぶことより、こうしたある意味で積極的と思えるような、持続的な汚染への強いメッセージが感じられる発想が素晴らしい。放射線測定計量機を片手に、怯えながら汚染地区の除染をやることも大切であろうが、のど元過ぎればすぐ忘れどこ吹く風の日本人には良い企画である。
放射能核汚染に晒された地域の不条理を、見に行けないが展示している不条理と重ね合わせて、存在続ける展覧会の意味・意義を高く評価したい。素晴らしい企画である。何時の日か見に行けるのであろうか?