そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

モリ・カケ問題は、「政治主導」の暴力化であり、私的関係者への利益誘導である

2017-06-19 | 安倍晋三
通常国会が閉じられるや否や、森友学園の家宅捜査が始まった。詐欺と補助金適正化違反とのことである。何も新しいことはない。もっと前にできたはずであるし、森友学園問題の本筋ではない。国有地の売却に関わり、不正に8億円もの割引したことととは関係ない。全く安倍政権による、汚いやり方である。政治的判断によるガサ入れである。
同時刻に安倍晋三は、まるで加計学園の不正認可が悪うございましたと、謝罪しているかのような口ぶりである。都議選を前に支持率が下がったことへの、謝罪のパフォーマンスである。よく聞くと謝ってはいない。感情を露わにして不味かったといった程度である。都議選を前にした政治的判断である。

今日の北海道新聞の夕刊に、吉見俊哉教授が加計学園問題として、「「政治主導」の暴力化示す」と題して社会時評を寄せている。国、特に官邸側の横暴を強く指摘している。「怪文書」と不思議な論理を展開した菅官房長官を批判している。
文科省と官邸側の確執としている。書類を示して、閣議決定の石破四原則を越えるメモ書きが見つかったが、書類を示す文科省側に対して、官邸側の萩生田副官房長官も山本地方創生大臣は記憶がないと言ったり私がやったと言ったり、言葉で否定するだけである。そして、菅官房長官同様に、隠れてやったなどと個人攻撃を繰り替えるのである。どう見ても書類をそろえた側が、個人攻撃と言葉だけで否定されるのは理不尽でしかない。
事業を受ける側の今治では交渉経過の文書が、7800枚も存在するのに、認可する側の官邸には1枚も存在しないなどとは、嘘をついているとしか思えない。書類を残さない官僚など見たことがない。森友学園の時も同じである。国には交渉経過の書類が残っていない。
読み氏は言う。政治主導とは何か。官僚政治の不信を受けて、政治が抑え込むこととである。そのリスクに国民は鈍感であるという。官僚の制度を順守し証拠や根拠に基づいて決定する。長期的視点を崩し、安倍政権の政治主導は暴力化すると述べている。
それでいて自らは責任をとらず、官僚に責任を押し付ける。森友や加計学園問題に関して、政治家とその夫人も含め訴追の対象になっていない摩訶不思議な事件である。

この問題は、萩生田内閣官房副長官が、自らが大変お世話になっている加計学園のために、閣議決定されている石破四条件を無視し、選考基準に”広域的に”など新たな条件を加計学園のために書き加え、誘導したことがはっきりしている。獣医学科を卒業したが国家試験に落ち、獣医師の資格のない跡継ぎ息子を抱える加計孝太郎が、安倍晋三に便宜を図ってもらった構図である。規制緩和など何の関係もない。政治による利益誘導でしかない。
加計学園の獣医学科の開設の認可を取り消すべきである。

コメント (7)
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