
トランプは選挙期間中に、相手候補のクリントンを貶めるためにロシアにサイバー攻撃を依頼した。クリントンの敗北の原因であると言われている。その疑惑が発端であるが、先月その疑惑を捜査しているFBI長官コミーを突如解任したのである。単純なトランプの判り易い行動である。が、トランプは世界最大の国家の最高権力者である。
更には公約を実行したのであろうが、パリ協定も離脱した。何とも先を考えない男である。共和党支持者の、67%がパリ協定の離脱を支持しているが、アメリカ全体ではこの逆である。まだ協定内にあると、7人の州知事がトランプを非難している。
先を考えない単純なトランプの行動は今日失笑をかうツイッターを更新した。ロンドン市長が、「テロが起きても心配するな何ともない」と言っていると非難したのである。市長は、「テロ事件で警察官など警備が強化されるが、市民は心配しなくていい」と述べたのである。お粗末としか言いようのない、早とちりのトランプのツイートである。この男には、事実関係など問題でないのだ。
FBIは、ロシア際期の特別検察官として、ミューラー元FBI長官を選出した。この特別検察官を大統領は解任できない。又任期はなく、この問題に特定してミューラー氏は永続的に調査する権限がある。今後議会コミーがどのような証言をするか判らないが、日本と異なり徹底調査する姿勢の行く末を注目したい。
共和党の賛同者がどれほど集まるかはこれからの展開によるが、トランプの弾劾裁判は現実味を帯びてきた。無知で横暴で独断的で無教養なトランプは、所詮大統領の器ではないということである。トランプはいずれかの時点で、自ら政権を投げ出すに違いない。
