

トランプは離脱を表明する一方で「再交渉を始めて公正な協定を結びたい」とも提案した。「米国と納税者を守る新協定」ができれば復帰するというのである。メルケル首相をなど独仏伊の3首脳は即座に連名で声明を発表し、「パリ協定は再交渉できない」とトランプにくぎを刺した。つまりアメリカは、協定に署名した194カ国それぞれとアメリカが再交渉しなければならず、極めて非現実的なトランプの提案である。
移民排斥同様に世界から否定され、トランプは世界各国に汚い言葉を投げつけて、バカ扱いされて終わることになる。交渉がうまく行ったとしても、離脱まで4年ほどの経過が必要になろうが、そのころにはトランプは政権の座にはいないだろう。人類はトランプの無知で、貴重な時間を無駄に消耗させたことになる。
