そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

加計学園問題で安倍晋三と政権側は何も答えられない滑稽さ

2017-06-05 | 安倍晋三
今日加計学園の獣医学科開設について、衆議院予算委員会で質疑があったが、安倍晋三など政権側はほとんど何も答えることができなかった。最も馬鹿げてみたのは、今井雅人民進党議員の質問でメールの存在の再調査を全くやらないと答えたのに対して、書面にある文科省職員の名前を数人読み上げて、この職員はいますかと聞いた。すると、文科省官僚は「同姓同名の人物はいます」と答えた。会場の失笑をかった。その数人には調査していないということである。
同じく今井氏のいくつかの質問に安倍晋三はほとんど答えることがなく、長々と状況を述べていたが、その蛇足の中身がないのである。つまり、安倍晋三は国家戦略特区について良く解っていないことが解った。昨日本ブログで紹介した、石破4条件を安倍晋三は知らなかったようである。触れることがなく、新たな”条件”地域という言葉を使っていた。獣医師は希少職種である。私の同級生を含め、日本全国に散らばって就職している。大学の基盤に地域性があるかもし得ないが、獣医師にはそれがほとんどない。さかんに、四国にも獣医学部が求められると説いても、畜産地域でもない四国での開設には説得力がない。しかも160名という、国公立大学の4倍強の人数である。
更に安倍晋三は、国家戦略特区のシステムを理解していないことが、質問の経過でわかった。野党などから野次られると、むきになるばかりであり、今度は自らが野次を飛ばすといった具合である。
加計孝太郎加計学園理事長を、ミャンマー訪問時に政府専用機に同乗させていたことも解った。料金を取っていたのは理由にならない。
報道では、前川前政務次官が存在を肯定した文書が、専門教育課から送付されて、複数の職員が共有していたという事実である。文科省は発信元の専門教育課しか調べていない。複数の職員に送付されていれば、メモではなく行政文書と判断されるべきものである。それを調査すらしない政権側の、隠蔽工作・安倍晋三擁護姿勢である。分取は存在していないとは言っていない。確認できなかったと言っているのである。ならば再調査こそするべきである。
獣医師が足らないというのが開設理由とされているが、「需要については市場経済は計れないのはアダムススミス以来当然の論理である」と、馬鹿げた開設理由の根拠を否定する回答を、山本文科大臣がしている。この人たちは結論しかもっていない。理由は後付けしかないのである。
安倍晋三と政権内の人物は、主要な質問については全く答えることができていない。何とも哀れである。

獣医師は足りているかという難問であるが、獣医師を増やしても個人開業獣医師が増えるばかりで、特に小動物の分野では過当競争が予想されることになる。獣医師会は公にはできない現会員を守るべき事情がある。獣医師会が新たな学部の設置には反対するのは当然である。産業動物関係の獣医師が不足していると、安倍晋三は今日説明していたが、簡単なことである。給与を上げればいい。獣医職に就いていない有資格者を掘り起こせばいい。対策はいくらでもある。
コメント (17)
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