そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

閣議決定を乱発する安倍政権は、隠し、誤魔化し、内閣の質の低さを物語るものである

2017-06-23 | 安倍晋三
安倍晋三は第3次政権となってから、「閣議決定」を乱発し2200件を超え、前内閣の倍になっている。必要なら致し方ないが、どうも内容がお粗末で、情けない低次元の内閣であることに今更気が付く次第である。
閣議決定は、閣僚の全会一致が原則である。政権の意思決定という意味があるが、閣僚の意思決定の確認という側面は縛りともなる。
閣議決定された内容を列挙すると、安倍政権の質の低さが際立っていることが解る。

「首相官邸に幽霊が出るというのは事実でない」(13.5)バカみたい。「森友学園の国有地払い下げで政治家からの不当な働きかけはなかった」(17.3)何の実証もない反論である。では昭惠夫人からはあったのか、働き掛けはなかったが忖度させた事実はあるのでないか。
その昭惠夫人に関して、「首相夫人は私人である」(17・3)という閣議決定をしている。ふざけたことを言うのでない。官僚を5人もつけて私人もあるか!こんなことまで閣議決定させ、閣僚を従順にさせ手なずけている。
バカと言えば、「島尻沖縄北方担当大臣は”歯舞”の読み方を知っていた」(16・2)ということまで閣議決定しているのである。知らなかった事実を消そうとするのは、政権のメンツか島尻への恩義返しか。「首相はポツダム宣言を読んでいる」(15.5)と同レベルの、低次元のいいわけである。
「自衛隊は国際法上、一般的には軍隊と扱われる」「憲法9条は核兵器の所有及び使用を禁止をしているわけではない」(16.4)は、安倍晋三の戦前回帰の極右翼政権であることを、改めて確認できる閣議決定である。
極めつけは、「集団的自衛権は憲法9条の下で容認される自衛の措置」(14.7)である。信じられない、これまでの自民党の歴史を覆す、まさに憲法違反の驚天動地の閣議決定である。
安倍晋三お抱えの読売新聞での発言については、「2020年改憲発言は自民党総裁としての発言であって、首相の職務としておこなわれたものではなく、立法府の軽視当たらない」(17.5)首相の勇み足まで、閣議決定でもみ消そうとしているのである。
怖ろしいのは、「教育勅語は憲法や教育基本法に反しないなら教材にしてもよい」(17.3)は、すでに多くの教育関係者が反論している。共謀罪の問題点を国連人権委員から指摘されると、「国連又は人権理事会の意見でない」と切って捨てた。国際的な要請と説明しておきながら国連の人権委員の指摘には反論し、共謀罪がテロ対策でないことを証明したようなものである。
くだらない例の極みは、「そもそもという言葉には、基本的なという意味もある」(17.5)であるが、菅官房長官は出所について説明ができなかった。

これまでの閣議決定は、政権が国民に示す姿勢だあったのに対して、安倍晋三の閣議決定は、一強をさらに確実にするための内部向けのものが多く、隠し、誤魔化し、封殺し、裸の王様になった安倍晋三坊ちゃんが国民から目をそらすものである。
コメント (16)
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