そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政権を支える唯一の根拠アベノミクスはすでに破たんしている

2017-06-30 | アベノミクス
何度も何度も嘘を平気で付き、憲法さえも平気で踏みにじり、権力の私物化はすでに目に余るものがあり、閣僚や自民党幹部暴言や失態など何度も悪行を重ねても、なおかつ安倍晋三を支持する人たちがいる。その根拠はアベノミクスの幻想である。本ブログでも「アベノミクスの破たんに気が付かない人たち」や、「エンゲル係数の悪化とと都合の良い数字を並べた・・・」などで何度も指摘しているが、アベノミクスは成功している、日本の経済を好転させたと、虚構の数字をなおかつ信じている人たちが、アホを承知の上で安倍晋三を支持しているのである。(本ブログでは大江健三郎氏の呼びかけで安倍晋三を呼び捨てにしている)

アベノミクスと耳障りの言い呼称を見つけたことが政治的な成功の一つではあるが、内容は従来の公共投資と金融緩和と何ら異なるものではない。財政負担を強要する結果、財政規律は悪化の一途をたどっている。第三の矢は一二の矢の大きな政府を必要とする財政投資と対峙する、新自由主義に裏打ちされるという矛盾を抱えた経済成長である。国民を騙すことができたのはこの順番である。先ずは金融緩和とばら撒いた金とで、円高と株高現象を招いた。経済学を学んだ者にはよく理解できないが、一二の矢で経済指標が好景気を予感する内容をマスコミに学者たちはタレ流すのである。確かに投資家や金満家や輸出業者は潤う結果になって、マネーゲームは成功したかに見えもしている。
しかしこうした数字は、一般国民とは無関係のものと言える。最も肌で感じるクラッシクなエンゲル係数は悪化しているのである。貧富の格差を招き、エンゲル係数の悪化に生活を切り詰める庶民の姿が投影されている。そのエンゲル係数は、安倍政権の誕生以来悪化の一途をたどっているのである。
好調の企業の内部留保は、トリクルダウンで庶民は閏というような幻想を否定する。求人倍率ががったと言っても、不安定で経済の下支えをすることのできない非正規雇用者の増加に他ならない。
そもそもインフレを作ると言っていた、アベノミクスの一二の矢の責任者の黒田日銀総裁は、出てくる度にインフレが起きるぞ、起こすぞと言っていたが、ついに禁じ手のマイナス金利にまでなったが成功していない。アベノミクスの第一の矢と第二の矢は破たんしている。インフレは幻想で成功しなかった。
金融政策で潤った人たちは何処かにに勝ち逃げしたのだろうか?マスコミはなぜこのことを報じないのだろうか?インフレも経済成功も幻想でしかなく、税収の増加がもう一つのお題目であったが、財政規律は悪化の一途をたどって、今や1080兆円という天文学すら逃げ出しそうな数字になっている。それでもなお、安倍晋三を支持する人たちは、単なる国粋主義に酔いしれている極右翼の人間でしかないのか。
コメント (1)
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