そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アメリカンファーストなどではなく、アメリカンオンリーといわれるが、本態はトランプオンリーである

2018-02-24 | トランプ

トランプ最大の愚策となる、イスラエルの首都をエルサレムにすると大使館を移転すると表明し、世界から大顰蹙をかっていた。今度はそれを速めて、今日(24日)イスラエルのアメリカ国大使館を今年5月に、現在のテルアビブからエルサレムに移転するとの声明を発表した。これに対して、パレスチナは激しく抗議している。
パレスチナは世界の43大宗教の聖地である。それぞれの主張や立場はさて置くというのが、世界各国の知恵であった。そして少なくとも世界の覇者アメリカは、このことには触れないように歴代の大統領は気を配ってきたのである。
トランプは、史上最低の支持率であっても福音派の硬い支持があり、35%をきることがない。トランプは自国のイスラエル支持者の福音派のゆるぎない支持を得るために打った手といえる。
アメリカは世界の覇者であるとの自負があり、世界中の紛争地域に出かけて利権を作ったり、政権を倒したり、逆に傀儡政府を支援したり茶りたい放題であった。それに付随するおせっかいも数限りなくやってきたものである。
政治ド素人のトランプはこれらんことを全てぶち壊し、アメリカンファーストを掲げた。これまで繰り返してきた、中国の人権問題、少数民族への武力による圧政や、政治犯の逮捕や不当拘留や拷問、言論弾圧や報道規制などに、全く口を出さなくなった。アメリカンオンリーである。
TPPを離脱しATFに注文を付けメキシコ国境の壁建設を諦めないなど、全くアメリカンオンリーである。極めつけはパリ協定の離脱である。温暖化に疑問を呈し、都合の良い論理に賛同を示す。環境問題など彼には興味がない。支持を得られるための方策にしか興味がない。
しかし、今回のイスラエルへのアメリカ大使館移転決定は、最悪である。アメリカは中東での調停者としての役割を完全に放棄し、トランプオンリーである。中東は更なる混迷に入ることになる。
コメント (3)
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