そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安保関連法が可決し自衛隊は十分活動できる、憲法改正ばかりが先行していると福田氏が苦言

2018-02-28 | 平和憲法

福田康夫元首相は今日(28日)講演し、安倍晋三が意欲を示す憲法改正について、「改正することが先行している」として、自民党内の議論に苦言を呈した。福田氏は「自民党の憲法改正の議論は、改正しなければいかんというのが先にきちゃった。中身はどうでもいいやとなっている。国民投票が通りやすいかどうかという、観点から通り易いものから手を付けようとしている。本当にいいのかという気がしますね」と述べた。更に、「自衛隊については、集団的自衛権の一部行使容認を含む安全保障関連法で、当面は十分な活動ができると指摘し、憲法9条を改正する必要はない」との認識を示した。
また、秋に予定される自民党総裁選挙について、「安倍首相の次にしっかりした人が出てこない」と述べ、後継者を育てようとしていないと指摘し、各派閥の会長が立候補して、政策論争を行うべきだとの考えを示した。

福田元首相の発言は現実的であり、これは伝統的な自民党の考え方である。戦後自民党が紆余曲折はありながらも、現代世界の中で奇跡的に生き延びて営々と政権を繋いでいる礎の処方であり、考え方である。
今日の北海道新聞に中島岳志東京工業大学教授が、「論壇」安倍政権の危険性と伝統の無視、やってはならないことを繰り返し行っているとで述べている。先ず、内閣法制庁長官に政権の意向に沿った人物を任命を行い、集団的自衛権を認める解釈改憲を行った。長い年月をかけて、風雪に耐え共有してきた慣習を平然と蔑ろにしたと述べている。
自民党内の論議を抑え込み、議員が自らの意見を発しなくなっている。今回の裁量労働制についても、自民党議員は『官邸の意向』ばかりを気にしている。自らの積極的意見を持たないか、共鳴することのできない議員たちばかりになっている。後継者など育つわけがない。安倍晋三がひたすら暴走するばかりといえる。議員が自ら望んで翼賛会化している。
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