そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

サウジの石油施設爆破の犯行声明がでても、イランがやったというトランプの怪

2019-09-15 | 中東

サウジアラビアで昨日(14日)、ペルシャ湾側の国営石油会社「サウジアラムコ」の施設2カ所が、無人機によって攻撃を受けて炎上した。アラムコの停止で、サウジの石油生産が日量570万バレル減少するとの見方を示した。これは世界の石油供給の5%超に相当する規模である。因みに、サウジの産油量は日量980万バレルであるから、世界の産油に与える影響は計り知れない。
イエメンの反政府武装組織フーシが即日、無人機10機で攻撃したと犯行声明を出した。
アメリカのポンペオ国務長官は、イエメンからの攻撃だったという証拠は何もない。イランによる犯行であると表明した。イランによる攻撃の根拠も示せない生命といえる。イランはアメリカが狂ってると反論している。アメリカはイランとの話し合いの兆しを見せながら、イランが拒否したという根拠が欲しかったのであろうか。
アメリカのこうした中東諸国への言いがかりは、ありもしない大量破壊兵器の存在をでっちあげて、フセイン憎しの憂さ晴らしとも思える侵略攻撃をイラクにやったことを彷彿とさせる。アメリカの中東政策に理念などない。イスラエルとサウジアラビア以外は、見下したままである。アメリカに服従する国家は味方なのであるが、それ以外はアメリカファーストを妨害すると思っているのか。
トランプはこの悪しき前例を踏襲している。先ごろのペルシャ湾のタンカー攻撃など即日、イラン犯人説を言い出している。今回も同じである。アメリカは、「イラン政府による軍事的脅威」の兆しがあるとして、中東への空母打撃群と爆撃部隊の派遣を決めている。その根拠にもしたい意図が見える。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港