中国との貿易戦争の結果売れなくなった飼料用トウモロコシを、275万トン輸入することになった。トランプの失政を安倍晋三が引き受けて、日本に尻拭いさせようというのである。なんとま、日本はアメリカの隷属国家になった。
日本の畜産はアメリカのトウモロコシによて支えられている。日本の牛肉も牛乳も豚肉も鶏卵・鶏肉もとモロコシによって作られている。日本の畜産は、農業ではなく単なる畜産加工業でしかない。
不健全な多頭飼育も高生産も、輸入トウモロコシによって支えられている。家畜は発病限界まで高生産を強いられる。
飼料用トウモロコシは年間、約1100万トン輸入している。それをこともあろうか、275万トンも輸入してやると二つ返事で引き受ける安倍晋三は、日本農業形態を全く理解していない。飼料用トウモロコシ国内生産量は450万トンであるから、6割を超える量にもなる。
後付けの理由として、病害虫が発生していると菅官房長官に言わせている。農水省には病害虫の発生など確認されていない。ましてやその代替えに、遺伝子組み換えトウモロコシを驚愕するような量を二つ返事で安倍は引き受けた。
トランプは大喜びで、G7の最中に急遽記者会見をしたほどである。トランプは会見で、「中国が約束を守らないから、米国ではトウモロコシが余っている。その全てを日本が買ってくれ、農家はとても幸せだ」と、言ってのけた。
トランプが喜ぶのには理由がある。中国に売れなかった飼料用トウモロコシは、ウイスコン、ミシガン、オハオ、ペンシルバニア州が主産地である。喜ぶ農家は来年の大統領選挙でトランプの支持基盤となる。本当に喜んでいるのはトランプである。
輸入されたトウモロコシは余剰になるが、そのために多額の補助金が投入されることになり、国民の負担になる。
欠陥戦闘機F35を147機も輸入し、欠陥輸送機オスプレイを他国の倍の価格で輸入する。もう慣れっこになってしまった、日本の税金はアメリカトランプの選挙のために使われるのである。
まずは食料でということであろうが、次には戦闘の尻拭いををも日本に任せるからということになるだろう。