そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

迷走する安倍晋三の新型コロナ(COVID-19)対策

2020-04-16 | 安倍晋三

COVID-19対策であるが、初期対応、初動対策、水際対策失態をを繰り返しその後の対応も、後手後手を重ねてきた安倍晋三である。見事に中国からの人物往来の道を断ち、初期対応とその後の政策を矢継ぎ早にやった、韓国と台湾は終息に急速に向かっている。
今や官僚は、論功行賞を狙って、忖度するものばかりが周辺に侍らす結果になっている。インフルエンザの時にはほぼ一週間で政府は動いていたが、韓国も台湾もSARSを経験しているからと、自己弁護をマスコミに垂れ流した厚労大臣である。人から人への感染も確認されていないとも、マスコミに垂れ流した。インフルエンザ時では100名も死亡しているが、初期対応は素早かった。これを教訓にできなかったのは、長期政権の慢心と政治家の体たらくである。
唐突に北海道知事を倣って全国の小中学校など休校にしろと言ってみたり、忖度してくれるアホ官僚の言葉を受けてマスク2枚配布するといってみたりと、なんと軽薄な対策と言えないことを重ねた。
今月7日に、緊急事態宣言を断った7都府県に宣言してみた。さらに様残な制限を加える30万給付も併せて発表した。そして一月、5月6日まで経過を見る。その結果を見て次の対策をするといったものであった。
その舌の根の乾かないまま今日(16日)緊急事態宣言を全国に出すとした。不思議なことにこれも5月6日に切っている。根拠も見えないし、専門家に声も中途半端でしかない。そして今度は、一律一人10万円にするというのである。不評の30万円は損失補填でるが、10万円は損失とは無関係な経済対策である。全く異なることを平気で転換している。しかも補正予算を組みなおすというのである。これも超異例である。迷走を重ねる安倍晋三は哀れである。
 
東京世田谷区の感染者が圧倒的に多いことにやや驚いていた。4月14日の時点で、感染者数234名である。人口比を考慮しても極めて多い。が、何のことはないPCR検査を積極的にやっているだけのことである。区長の保坂展人はかつての社民党闘志、代議士として名をはせた人物である。ここでは保健所でまかないきれないPCR検査依頼を区が独自の組織を作って、研究所や大学などに依頼して検査をしてもらっているからである。
権威や政府の意向に従わず、本来の感染者別の言い方をすれば排菌者を積極的に見つけると、感染者が多数見つかるということになる。政府は其れが困るのである。
ノーベル賞受賞者の本庶佑の博士は、「敵を知らなければ戦えない。敵を知る手段としてPCR検査は必須、一日1万件以上はやらなけば、敵が見えない」と強く主張されている。
本態は厚労省の、病院の合理化別途数の削減計画、各種国立基礎研究機関の削減が大きく影を落としている。医療崩壊という現象が露わにしたのは、安倍政権の医療政策失態であって新型コロナの蔓延っ原因でもない。
朝日新聞デジタルは「米海軍は、新型コロナウイルスの感染が広がっている原子力空母セオドア・ルーズベルトの乗組員1人が13日に死亡したことを明らかにした。乗組員計約4800人のうち585人の感染が確認されているが、死亡は初めて。」と報じている。多分全員のPCR検査をやっていっていることであろうが、12%を超える感染率である。
このことは圧倒的に高齢者集団のプリンセスダイヤモンド号の、日本の初期対応がいかに甘かったかを表している。
迷走する新コロナ対策であるが、嘘を並べても、言葉で繕っても、改ざんも隠蔽もできない現場では迷走するばかりなのである。
コメント (1)
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