安倍首相の妻昭恵が、不要不急の外出規制を国民にお願いした翌日にツアーで大分に出かけている。「コロナで予定がなくなっていくところがなくなったので」と、ツアー参加者に喋っていた。不要不急の典型である。しかも、3月14日に夫の安倍晋三が警戒を呼び掛け外出規制を実質的に行った翌日に、昭恵はツアーに参加している。50人ものツアーであるが、マスクも何もつけていない。
ツアーに同行した医師で画家の松久正の話では、こんなご時世だから国の代表として参加した、ということである。そして、宇佐神宮に参拝したかったからだというのである。自粛要請中に大人数での夫人の旅行を晋三は前日に知っていたというのである。止めることも注意もしなかったようであるが、記者の質問には、「妻は観光に行ったのではない、参拝に行ったのだ」というのである。
今年は桜を見る会がなくなったためか、タレントたちを集めてどんちゃん騒ぎをやっていた。これについては、「都が禁止している場所ではなかった」と、これまた的外れの回答をしている。集会の自粛をしているのであって、都は管理できる公園などを閉めるしかできなかなかったことを理解する脳がないのである。
今回も同じである。いったい何のための自粛要請かを自らの、配偶者に説明もできない男に、国家の統制など到底無理である。問われるときっと、「妻はツアーに参加したけれど、旅行に行ったのではない」というだろう。
官邸御用ジャーナリスト田崎スシローは、「天真爛漫なお方ですから」というが、そうした問題ではない。安倍昭恵は森友問題の主犯者である。収監されて然るべき人物である。安倍晋三は、二回にわたる「首相夫人は私人である」という閣議決定してまで守り通している。おかげで忖度だらけの官僚に囲まれて、ろくな決断もできない内閣が出来上がった。
コロナ対策で二転三転する安倍晋三の迷走である。この男に国家を運営する能力などない。利権と忖度とお友達に乗っかった長期政権が、この難局を乗り切るには無理がある。