トランプ大統領とメラニア夫人が新型コロナ陽性と発表した。これまで良いだけコロナを軽視してきた。来月終息する、もうすぐ消えていなくなる、消毒液を注入してはどうかなどと発言し、公衆の面前でも殆どマスクをしていない。マスクなど役に立つものでないと言ってのけてもいた。
トランプ大統領は、ウォルター・リード米軍医療センターに入院するということで、今後数日入院するようである。しかしながら、関係者によると、トランプは発熱して軽度の症状があるようで、メラニア夫人も「軽度の咳と頭痛の症状がある」らしい。周辺の濃厚接触者検査の結果、13名もが陽性だったということである。
トランプは、執務不能には陥っておらず、自主隔離して職務を継続しているとのことである。大統領選挙まで31日となる中、再選に向けた選挙活動に影響が及ぶのは確実である。
借りにトランプが治って戻ってくれば、コロナなんて大したことなかった、とあちこちでほらを吹きまわり、コロナを克服した大統領と支持者は大喜びし固まるであろう。
バイデンの高齢が問題になっているが、トランプも負けずおとらず高齢である。選挙まで退院できなければ、少なくとも支持者からは同情票をかき集められるであろうが、反トランプはさらに塊が大きくなるだろう。トランプ周辺から強気な発言があるが、今回のトランプに感染確認は、選挙戦には何一ついいことなどない。
アメリカの新型コロナの死者数がついに20万人を超えた。世界最大の死者数である。全てとは言わないが、少なくとも前半の数万人についてトランプは大きな責任がある。感謝祭までにわ全て終息するとして譲らず、殆ど対策をとらなかった。ニューヨーク州では独自の判断で対応し始めたのは一月過ぎてからである。
トランプの最大の過ち愚行は、コロナは中国政府が意図的に世界にばら撒いたというのである。すでにアメリカで広がるウイルスは、中国の武漢型とは異なることが解っている。なのにである、トランプは米中経済戦争の大きな理由の一つに掲げて下すことがない。事実を曲げて真の対策など執ることなどできない。感情的な扇情な政治行動は指導者である名ならなおさらのこと、慎むべきである。
トランプは経済的打撃を受けるコロナ対策が憎くてたまらない。大統領選の会場でも聴衆も本人もほとんどがマスクをしていない。会場の消毒対策は距離感なんかも平然としたものである。トランプが感染したのは当然の帰結である。無事生還しては欲しいが、彼は自らが感染したことを教訓化できるであろうか。疑問である。
それにしても、対面が仕事の日本の国会議員、世界で最も国民の比率が多い日本の中央の政治家が誰一人感染しないのは単なる偶然か?対策が十分なためであろうか?それとも国民とかけ離れたところにいるからか?