そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ウクライナ危機は茶番劇でしかない

2022-02-05 | 国際・政治

ウクライナ情勢が何とも奇妙である。ロシアは見え見えの戦車など10万人の兵士のウクライナ侵攻ポーズを堂々と演じている。本気でウクライナに侵攻するならば、夜陰に乗じたり人知れず終結するものである。
プーチンの言い分は、旧ソ連のウクライナがNATOに加盟されてはかなわんというのである。プーチンはNATO不拡大が国内外に向けての、譲ることなどありえない強固な政治姿勢である。
クリミア併合はことの良しあしとは関係なく、プーチンの国内の支持基盤を強固にした。ウクライナについては譲歩などありえないだろう。
NATOはグルジアとウクライナを加盟させることを早々と決議している。ソ連の崩壊後国力を徐々に回復してきたロシアにとって、安全保障の危機に繋がるような問題を黙認できない。NATOの加盟は加盟国の全会一致でなければならないが、ロシアに手を上げるのを多くの国はためらっている。
ウクライナ東部のドネツク州、ルガンスク州はロシア人の方がウクライナ人より多い。重工業地帯でウクライナ経済を支える。そこでウクライナはこの地の住民を二等国民扱いしウクライナ化を進めている。それもロシアは容認できないのだろう。
こうしたこともあり、彼らは独立ないしロシア併合を望んでいるのも事実である。ロシアの侵攻を正当化させているのが、東部住民のこうした意向である。
ロシアのウクライナ国境への軍事配備も黒海の艦船のデモストレーションも、恫喝でしかない。
NATOへの加盟も非現実的である。どうやら当事国は手を引き始めたが、アメリカが挑発に出た。3000名の軍備配置を決定したのである。
ウクライナは面倒な軍事衝突より、経済支援を望んでいる。NATO加盟も軍事的見合いより、経済復興を望んでいる。
複雑な中東の政治力学や紛争よりうんと単純である。アメリカの口出しを止めて、ウクライナとロシアが話し合えば済むことである。EUなどないい続ける経済制裁などは、ウクライナへの逆効果である。戦争を望む因子を排除すれば済むことである。
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