ドーピング陽性者を国際競技に出してはならない。有力選手だとか15歳に満たない等という言葉を並べて容認してはならない。
ロシアは薬物使用を反省などしていない。彼らはドーピング検査の対象になっていない、類似薬品を探すか開発するだけである。オリンピック優勝が国家の栄誉と位置付けられている限り、薬物依存や開発はなくならない。年長のコーチとなると尚更である。
ロシアは国家ぐるみで、国家の栄誉のためにドーピングをやっていたから、ロシアとして今回の北京オリンピックに参加できなかった。国家の栄誉はコーチなど取り巻きも同じである。トルソワのエテリ・トゥトベリーゼコーチは、演技を終えたばかりの彼女に、「なぜ戦うの途中で止めた」と何度も𠮟責していた。選手のことなどを考えない、自己保全を露わにした姿勢であり暴言である。
例外条項を15歳の少女に設けたのは、バッハIOC会長と習近平の緊密さにある。商業主義がロシアを断れなかったのである。世界各国が国のトップがウイグルなどの人権問題を理由に参加を止めている。その中、非参加国のロシアのプーチンを習近平は招き国賓として待遇している。
ロシアはEU諸国の経済制裁の、セフティーネットの役割を引き受けてもらっている。経済制裁が意味を持たないことを確認し、プーチンは堂々とウクライナを恫喝することができるのである。
国家ぐるみで薬品依存を模索する国、ロシアをどんな形でもオリンピックに参加させるべきでなかった。ロシアオリンピック委員会として参加はしていても、国旗は掲げられないし、国歌も流がされずチャイコフスキーのピアノ曲を長々と流している。しかし、国が選手個人や随行者の旅費を負担しているし、衣装や器具なども提供している。
ドーピング委員会もIOCも中途半端な裁定をしたから、今回のようなわけの分からない対応をするのである。ロシアも中国もオリンピックを最大限政治活用し、大成功している。
ドーピング陽性者、薬物依存者を国際スポーツ大会に出場させるべきではない。