そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

電力会社はいつまで原発の安全神話の虚言を吐き続けるのか

2022-05-31 | 原発と再生可能エネルギー
北電泊原発は安全性を欠くとして、道内外の約1200人が北電に廃炉や運転差し止めを求めた集団訴訟の判決が今日(31日)出され、我々住民側の訴えを一部認め、北電側に泊原発1~3号機の運転差し止めを命じた。きっと北電は上告するだろうし、国家権力に近づくにつれて政権に忖度する裁判官が多くなるので、安心はできないがひとまず良いとしたい。
東京電力福島第1原発事故以降、原発の運転差し止めなどを求める訴訟で住民側の請求が認められたのは4例目である。廃炉については認められなかった。
私が原告に名を連ねたのは、地質学者の知人が示した活断層が、北電が原発建設に示していた図にすっぽり抜けていたのが発端である。やれ行けドンドンの時代は、企業側は横柄なものである。まるで必要悪とばかりに些末なこととして、不都合な事実は全て隠し通してきた。日本の原発は事故を起こさない。スリーマイルやチェルノブイリのような事は起きないと言い続けてきたが、それらをはるかに上回る大事故を起きた後でも、嘘を言い続けてきたのである。
福島原発事故を直接受けた浪江町長が、地震が起きたその日の夕方には、町内にあった東電官舎の家族がほぼ全員いなくなって、何処かに引き上げていたと語っていた。原発が爆発事故を起こす一日以上前のことである。東電職員は原発は危険だと深く受け止め、家族には徹底していたのである。
どの面下げて電力会社は、原発安全神話の嘘を言い続けるのか。
コメント (1)
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