自民党は大きく議席を減らしたが、第一党であることには変わることがない。首班指名をどう乗り切るかが、さしあたっての石破の手作業である。過半数には18名以上が必要である。三田園や広瀬やなどは喜んで入党するであろう、保守系無所属が5~8名いるがそれでも足らない。
石破の超短期間の解散で野党が結束できずにいた。首班指名に野田と書いてくれ行脚で頼み込んでも、聞いてきれそうもない。過半数を取れない場合は、政策を実現してくれるならと言っている国民民主を取り込むことを考えるだろう。国民民主を閣外協力政党に仕立てるかもしれない。立憲民主からも秋波を遅れれる玉木にとって、今後政党の立ち位置、方向性を決める重大点に立っているといえる。ただ自民党に近寄りすぎると、過去に幾度もみられた解党の危険性もある。
今回の総選挙で自民党は大きく議席を減らしたが、どの道石破茂という捨て駒である。自民党という世界的にも稀代の政党は、政権与党であり続けるためには何でもしてきた政党である。
ロッキード事件には三木武夫という捨て駒があったし、政権与党であるためには社会党とさえ組んだし、かつて石破茂も逃げ込んだ新生党というガス抜き政党さえ奇策として使ってきた。それもこれも政権を維持したいがための妥協であり奇策であった。
石破は党内野党といえる存在である。見方によっては、全く手を付けなかった政治とカネの問題と統一教会の問題について、それらを石破に押し付け捨て駒にするかに見える。公明党が政権与党として、不適格であることが図らずも党首の小選挙区落選がが物語ってくれた。裏金問題で公認されなかった自民党候補者に、比例は公明党と書かせることで推薦をしている。宗教団体の岩盤票はあるものの、無貞操を露わにした。公明新聞は党首が落選したことも書かず、大幅に議席を減らしたことも機関誌は触れずの大本営発表である。(下図参照)公党としてあるまじきである。小泉進次郎の敵前逃亡は次を狙うためである。
国民民主と維新をどれだけ手なづけるか、抱き込むかであるが過去こうしていき伸びてきた自民党のドロドロしたことを石破が出来るかどうかである。それが論戦ではなく、数合わせでしかなかったことがこの国の民主化を阻んできたのである。