安倍晋三を銃殺した、山上徹也容疑者の勾留が900日を越えた。2年半にも及ぶ拘留は異常である。新たな事実の確認などもない。
責任能力の有無を問うことになる精神鑑定などとっくに終えているし、犯行に至る情状酌量になる根拠になろう事実関係もすでに終わっている。
現場で実行犯として捕捉され、自家製の銃の確認も単純な作業であったろうし、家宅捜査も済んでいる。殺害に至る動機などに時間がかかるかもしれないが本人への検察の事情聴取より、法廷での弁護士が引き出すことになるであろう事実の方が真実味があるというものである。
公判の日程は幾度か出されたが、ことごとく平然と延期されている。現在は年明け1月中頃でないかと言われている。
ただでさえ日本の裁判は長引くことが多く、海外の比して驚くほど時間がかかる。山上に関しては、上記のようにすんなりとしていて、ひっかるものもない。あるのは被疑者が総理大臣経験者だった事であろう。公判で、統一教会との安倍晋三かと岸家の関係の深さと、その中身のいい加減さあるいは反共思想や、政治的活動などが暴露されるのを恐れているのではないか。
日本御司法は政権与党に忖度することで、判事の生命線を繋いでいる。今回も裏金議員の再請求すら蹴飛ばしている。日本の司法の中立性、客観性はすっかり形を変え政治的右傾化は近年酷いものがある。
まるで世間の興味が薄らぐのを待っているかのようにも思える。