今日は東日本大震災の12年目の日である。トルコ・シロアの大地震も悲惨な状況である。しかし何といっても東日本大震災に際立つのは、世界最大の原発事故を起こしたからである。原発の建設・管理・情報公開・事故処理と対応・技術・住民への周知どれをとっても不十分で、原発ムラと呼ばれる閉鎖組織があらゆる情報を管理した。その中には報道も入って取り込まれているが、不都合なことは報道しない。
先日のNHKの東南海地震ドキュメント、地震予測は多岐にわたる資料を取り入れながらも、原発事故など全く取り上げることもない。東日本大震災の教訓が生かされていない。
国民の命や財産と敵国から守るためと、敵基地攻撃応力という名の先制攻撃を整える。外交努力すらなく、敵国をでっちあげ危機を煽り、軍事に特化する防衛力の必要性ばかりを論議する。まともな軍事戦略を立てるなら、日本海にズラッと並ぶ原発をその敵国はターゲットにするはずである。
原発防御など全く論議されない。できもしないからである。不都合なことは政府に倣って、報道もされない。実は政府は原発を攻撃された場合のシュミレーションを行ってはいたが、怖ろしくて公表もできないのである。
安倍晋三が盛んに売り込んでいたトルコ原発建設であるが、日本の東芝などは条件が厳しく尻込みをした。ロシアが建設中であるが、今回の震災の巨大な線状地割れからほど遠くもない。4月稼働の予定であったが、全くこの件に関する報道はない。
原発の使用年限は原則40年、最長60年をさらに伸ばせると、無根拠の容認を原子力規制員会が決定した。政府からせっつかれたためというのである。独立性などどこにもない。稼働年限の計算から、点検期間と事故処理などの稼働停止時間は外すのである。これで相当長くなる。12年間から停止されている原発は、丸々12年外される。この分だと100年ほどは原発は老朽化しないということになる。
現在の原発はコンピューターはもちろんのこと、情報は有線で表示も電球である。何ともアナログな昭和の建造物である。
原発の不都合な事実は隠蔽され、報道もそれに追従し国民に隠されたままである。現在時の人嘘つき大臣高市早苗が安倍晋三の意向に沿って、報道を抑圧したからである。