そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

連合は労働者の権利を与党・財界に売り渡した

2022-01-21 | 連合

参院選挙について労働組合の中央組織・連合が支援政党は明記しない、共産党と連携する候補者を推薦しないとする基本方針案をまとめた。
野党共闘を大きく阻害し立ちはだかり、与党自公民と経済界を強く利する方針を掲げた。
自民党に代わる「新しい政治勢力の形成」を掲げて、1989年に結成された連合の精神を真っ向から否定する方針を、芳野友子会長は打ち出した。
本来であれば、共産党支援はともかく自民党支援に対して強い姿勢を示すべきところであるが、基本的の労働者権利と対峙する自民党支援者に対して強い姿勢を示すところである。労働者側に立ち、労働者の権利を強く掲げる路追う同組合の集合団体の連合が、真逆の方針を打ち出したのである。
こうした芳野会長の方針に対して、連合幹部はどのように考えているのか、連合の意思決定のプロセスが見えてこない。
連合の基本方針案を知った立憲幹部は、「今までのような共産との連携はできなくなり、新しい方法を考えないといけない。これで得をするのは自民党だけだ」と絶句したとのことである。
国政選挙では、2,017年の民進党が希望の党との合流で混乱した時期を除き、支援政党と政策協定を結んでおり、今回の芳野会長の決定は異常事態といえる。
芳野会長は余程共産党が嫌いのようである一方で、経済界の新年交礼会には出席し顔を売って、連合の新年会には岸田自民党総裁を招いて挨拶をさせている。立憲民主党も国民民主党代表に挨拶させていない。
世の中次第に右傾化をしているが、その象徴が連合の動きといえる。こんなことで、基本的に財界と利害が対峙する傘下の労働者の権利を守ることができない。あるいは非組合加入の労働者や非正規雇用者たちを野ざらしにして、財界の餌食に晒す結果になる。こにょうな連合の芳野会長の右傾化に強く反対する。

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